【個展開催】蓮井幹生 「十七の海の肖像」【2025年6月7日(土)〜6月23日(月)】
YUGEN Galleryでは、2025年6月7日(土)より写真家・蓮井幹生の個展「十七の海の肖像」を開催致します。
2023年末から25年の約一年半、建設中の青森県大間原発を除く日本国内の原子力発電所をすべて訪れ撮影した海景作品17点を本邦初公開します。
海に立地する原発は画面外に置かれ、写真には映っていません。作品はフィルムで撮影したものをスキャンし、海を航行する船舶やテトラポット、サーファーといった人間の気配全てを画像処理によって消失。こうした作為性に「果たして写真といえるのか」と葛藤もあったという蓮井は作品に込めた思いを次のように語っています。
「どんなに時代が進んでも海は変わらず、いつだって美しい。でも、海はすでに目に見えないリスクをはらんでいて、一線を越えてしまったと感じる。(リスクを)生み出しているのは人間。写真としてのあるべき姿を壊してでも、人間がいない架空の世界の海を表現してみたいと思った」
「自然の摂理」をテーマに蓮井幹生が30年以上にわたり取り組んできたアートワーク。ストレート・フォトグラフィを標榜する蓮井にとって“見えない”写真は画期といえる作品となり、注目です。
福島第一原子力発電所からの処理水の放出作業は今後30年ほど続き、核廃棄は人類に途方のない課題を突きつけています。一方で、脱炭素社会を目指す上でのエネルギー問題、地元の生活と結びついた産業としての原発。
ひと筋縄ではいかない世界の“見えなさ”そのものがたゆたう《十七の海の肖像》。“見えない”写真から思考を無限に広げ、未来につなげる。蓮井幹生の意欲作をぜひ、ご高覧ください。
また、スペシャル企画として、展覧会期間中の6月8日(日)、14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)、ギャラリートークを予定しております。写真家・蓮井幹生とともに会場内を巡り、展示作品を鑑賞しながら、作品制作の背景や撮影時のエピソード、作家自身の視点を交えたトークをお楽しみいただけます。
普段は聞くことのできない作品にまつわるストーリーや作家の思考に直接触れられる、貴重な機会となっております。ぜひご参加ください。
ご参加希望の方は予約受付フォームよりお申込みください。
https://form.run/@art-8mhftV1T1d2oAgRs529l
展覧会詳細はギャラリー公式サイトをご覧ください。
https://yugen-gallery.com/blogs/exhibitions/mikiohasui-seventeenportraitsofthesea
開催概要
■タイトル:十七の海の肖像
■期間 :2025年6月7日(土)〜6月23日(月)
■開館時間:平日13:00〜19:00 初日・土日祝日13:00〜20:00
※最終日のみ17:00終了 ※入場は閉場30分前まで ※会期中無休
■在廊日 :6月8日(日)、14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)
■ギャラリートーク:6月8日(日)、14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)
■場所 :YUGEN Gallery
■住所 :東京都港区南青山3-1-31 KD南青山ビル4F(株式会社ジーン/オフィス併設)
■入場料 :無料
※在廊日についての最新情報はギャラリーのInstgramの固定投稿をご覧ください。
投稿者: YUGEN Gallery