KOTARO NUKAGA 「アニー・モリス & イドリス・カーン A Petal Silently Falls – ひとひらの音」

開催期間: 2025年10月29日 ~ 12月26日
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Left: Annie Morris, "Stack 3", Manganese Purple, 2022
Right: "Stack 8", Ultramarine Blue, 2022 Photography: Stephen White & Co


KOTARO NUKAGAは、2025年10月29日(水)から12月26日(金)まで、二人展「アニー・モリス & イドリス・カーン A Petal Silently Falls – ひとひらの音」を開催します。

【見どころ】
(1) モリスとカーン、対照的な作風が奏でる共鳴
鮮烈な色や力強い形態を用いた表現が特徴的なモリスと、言葉やイメージを生み出し、静謐で思索的な作品を生み出すカーン。一見対照的な作風を持つ二人ですが、要素の反復や色彩への感覚など、お互いの要素を徐々に取り入れて制作を続けてきました。会場では、二人の作品の共鳴を楽しんでみてください。

(2) 喪失から希望へ — 悲しみを共に乗り越えた二人の物語
夫婦でもある二人は、最初の子どもを流産で失った深い喪失を経験し、その痛みを創作へと変換してきました。モリスは、卵や赤子の体を想起させる球体を不安定に積み上げる「Stack」シリーズで、失われた存在への哀惜と、脆くかけがえのない生命のありようを表現。
カーンは、祈りの唱和を思わせるような、同じ単語や語句を繰り返し反復するプロセスによって積み重なった時間や記憶を可視化し、喪失の感情を作品に昇華させています。

(3) 日本初の展覧会
個人として国際的な評価を確立する二人。モリスは2022年フランスのシャトー・ラ・コストで開催された展覧会では、同館に設置されたフェミニズム・アーティストの巨匠ルイーズ・ブルジョワの作品《うずくまる蜘蛛》と向き合う形で展示された数々の「Stack」が多くの鑑賞者の心を惹きつけ、高く評価されています。
一方、カーンは活動初期の2008年に20世紀美術の珠玉のコレクションで知られるドイツ・デュッセルドルフの美術館K20で個展を開催し、2016年には大規模な戦没者記念モニュメントをアブダビ政府からの依頼を受けてデザインし設置。2025年9月にはオバマ財団から依頼を受けた作品制作が発表されるなど、現在に至るまで精力的に活動し、2017年には芸術への貢献を認められ大英帝国勲章(OBE)を受勲しました。
本展は、両者共に日本初の展覧会です。二人がそれぞれに歩んだ芸術的実践の道のりと、奥底に秘めた共鳴をぜひ体感してみてください。

【開催概要】
会期: 2025年10月29日(水)– 12月26日(金)
開廊時間: 11:30 – 18:00(火 – 土) ※日月祝休廊
会場: KOTARO NUKAGA(六本木) 〒106-0032 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル2F
     KOTARO NUKAGA(天王洲) 〒140-0002 東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA Art Complex II 1F
   ※2会場同時開催

アクセス情報

港区六本木6-6-9 ピラミデビル2F
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