【動画記事】東京・港区の名所を旅ラン! レインボーブリッジや東京タワー周辺でランニングを楽しもう

旅先の知らない景色を眺めながらランニングを楽しむ「旅ラン」。東京のランニングコースといえば皇居の外周を走る“皇居ラン”が全国的に有名ですが、皇居がある千代田区のお隣・港区にも走りたい景色に満ちた素敵なランニングコースがあります。ここでは東京に宿泊した翌朝や観光を終えた夕方などのランニングにおすすめしたい2つのコースをご紹介。五輪の舞台にもなったTOKYO2020の街を軽やかに駆け抜けてみてはいかがでしょう。

《港区・旅ラン①》六本木ヒルズから東京タワーを目がけて走る「タワーラン」

1つ目のおすすめランニングコースは六本木ヒルズから麻布十番商店街を経て、芝公園をぐるりとまわってゴールの東京タワーを目指す約3.5kmの道のりです。スタート地点となる毛利庭園は芝生のスペースもあって準備体操をするにはぴったり。それではさっそくGo!

早朝の六本木の街が目覚め始める前の時間。けやき坂を下りながら爽やかな風を感じていると、ちょうど正面には空を突くように立つ東京タワーの姿が見えます。そこから裏道に入り、緩やかなカーブを描くさくら坂を駆け下りて麻布十番方面へ。

昼前からはにぎやかになる麻布十番商店街もこの時間帯はまだ静か。童謡「赤い靴」のモデルになった少女にまつわる「きみちゃん像」に見送られながらパティオ十番の横を走っていきます。

麻布十番までは緩やかに下りになった地形ですが、そこから段々と平坦な道に。渋谷方面から流れる古川にかかる一の橋を通過するとオフィスビルが立ち並ぶ三田の街並みへ。このあたりは歩道も広くてとっても走りやすい!

赤羽橋手前の交差点を渡ったところで、一角にポツンと立つお稲荷さんを発見。ちょっと足を止めて地元を見守る神様に今日一日が楽しい日になることをお願いしました。

赤羽橋を渡ってそのまままっすぐ走ればゴールの東京タワー……ですが、ここはもう少しランニングをエンジョイしましょう。赤羽橋交差点を渡ったところで右に曲がって、芝公園のまわりをぐるり。ここまでくるとどこからでも東京タワーが見えて、真っ赤なタワーに見守られながら走っている気分に。

荘厳な増上寺の三解脱門を横目にそのまま芝公園の外周を走るつもりでしたが、増上寺を過ぎたところで東京タワーを見上げる気持ちのいいストレートを発見! ここはちょっと予定のコースをちょっと変更してショートカット。前進するたびにぐんぐんと近付いてくる東京タワーに逸る気持ちが止まらない!

東京タワーまでは心臓破りの上り坂をラストスパート、がんばれ自分〜!

そして最後はちょっとキツかったけど、鼓動が最高潮まで上がるのを感じながら。ついにゴーーーーールイン!

間近で見上げる東京タワーはやっぱり驚くほどBIG。運動ついでにこのままタワーのてっぺんまで歩いて昇っちゃおうかな!

《港区・旅ラン②》レインボーブリッジを往復する「天空ラン」

2つ目のおすすめコースは芝浦側からレインボーブリッジを往復する3kmのコースです。レインボーブリッジのプロムナード(遊歩道)はランニングコースとしてもおすすめ。スタート時点の芝浦アンカレイジへは、ゆりかもめの芝浦ふ頭駅から徒歩7分。またはJR線の田町駅から徒歩20分ほどの距離です。間近で見上げる橋はやっぱりおっきい!

橋上のプロムナードまでは芝浦アンカレイジからエレベーターで上がることができます。入場は無料。レインボーブリッジには南北両側に芝浦側のノースルートと東京湾側のサウスルートという歩道が取り付けられていて、どちらから入ってもお台場側で折り返せるようになっています。

首都高速と臨港道路・ゆりかもめとの二重構造で造られているレインボーブリッジ。臨港道路の脇にあるプロムナードは、片道だけで1523mの距離があります。途中に自動販売機等はないので、途中の水分不足が心配な方はドリンクの持参を忘れないようにしましょう。

海面からの高さは最高地点で52.3m。橋上に出ると、その高さと車道を行き交う車から響くゴーっという音と振動にちょっと足がすくむかも。そこから少し歩いた橋脚の周りにはベンチのある休憩スペースがあるので、ここで準備体操を始めます。

このスペースはカメラを抱えた人も多く見かける人気フォトスポットです。落下防止のレールの間からは右手に品川シーサイドや大井埠頭の景色、左手にフジテレビ本社屋などのお台場の景色、そして真ん中には雄大に広がる東京湾のパノラマが見渡せます。では、準備が整ったらランニングスタート!

パノラミックな眺望を横目に走るのは、まるで空の上を走っているかのような“天空のランニング”気分。暑さを心配していましたが、上層の橋が屋根がわりになってくれて時折り風も吹いてくるランナーにとってはちょうど心地の良い涼しさです。遠くで見る姿も素敵だけど、橋上で間近に見るレインボーブリッジは柱やケーブルなどの構造が生々しく感じられて圧倒的な迫力があります。

信号機がなく途中で止まる必要がないというのが、景色の良さと並ぶこのコースの魅力。幾度となくやってくるゆりかもめとも“併走”を楽しんじゃう。もちろん歩行者の方もいるので、他の人とすれ違う場所では譲り合いの気持ちを忘れずに。

ポイントごとに東京湾の歴史や東京港トンネル、晴海客船ターミナルなど周辺に見える建造物に関する情報も掲示されていて、ふむふむ…とタメになります。そして、お台場側に近づくと東京2020大会でトライアスロン競技の舞台にもなったお台場海浜公園や「お台場」の地名の由来となった江戸幕府の砲台跡「品川台場」を見下ろす眺望が。

その後、お台場側で折り返して後半のノースルートへ。こちらからは綺麗な弧を描いて伸びるレインボーブリッジの全景や竹芝・芝浦の倉庫街を手前にして広がる港区の眺望を楽しむことができます。また、東京タワーと東京スカイツリーを一緒に望めるのもポイント。

途中、景色と一緒に記念写真を撮りながら、芝浦アンカレイジにゴールイン! プロムナードは夜9時まで通行可能なので夜景目当てのナイトランにもおすすめのランニングコースですよ。

「タワーラン」と「天空ラン」という2つのコースを紹介した旅ラン特集、いかがでしたでしょうか。バスや電車では通り過ぎてしまう景色もランニングだと違った発見があるはず。もし他にもおすすめのコースがあったら、ぜひ港区観光協会まで情報をお寄せください!

関連記事

「第21回港区観光フォトコンテスト2023」作品応募受付開始のお知らせ

2023年9月28日

港区の名所・旧跡、四季の風物詩から隠れたスポットまで、写真を通じて港区の魅力を再発見することを目的に毎年開催している港区観光フォトコンテスト。2023年11月1日より、一般部門と甲子園部門(※中高生対象)の2部門にて「第21回港区観光フォトコンテスト2023」の作品応募受付を開始します。今年度は新たに特別エリア賞とテーマ賞を新設!入賞者には豪華賞品をプレゼント。たくさんのご応募お待ちしています!【応募受付期間】2023年11月1日(水)~2024年1月10日(水)【募集要項・応募方法等の詳細はこちら】◎一般部門https://minato-kanko.mitte-x.ists...

伊豆・小笠原諸島の玄関口「竹芝客船ターミナル」でシーサイドビューを満喫!

2023年9月25日

竹芝ふ頭は、東京都に属する伊豆・小笠原諸島の玄関口。1991年からはじまった竹芝ふ頭の再開発事業に伴い、オフィスビルやホテル、レストランや海上公園などが、竹芝客船ターミナルとして一体的に整備されました。この竹芝客船ターミナルは、船の発着口としてはもちろん、目の前の海を臨みながら散策や食事などができるエリアとして、多くの人に親しまれています。今回は、そんな竹芝客船ターミナルの思わず写真を撮りたくなるスポットを紹介します。 中央広場から待合所まで、見どころが盛りだくさん 1995年の東京臨海新交通臨海線・ゆりかもめの開業と共に、全ゾーンが完成した竹芝客船ターミナルは、ゆりかもめの竹芝駅に隣接。中央...

茶道や手巻き寿司を体験。八芳園で“日本文化”に触れるひととき

2024年1月25日

約1万坪の広大な日本庭園を有する八芳園は、2023年に創業80周年を迎えました。江戸時代から続く日本庭園は、誰でも入場無料で散策でき、四季折々の景色を楽しむことができます。そんな日本の美と伝統を伝えてきた八芳園に、「日本文化体験」という新しいプランが誕生しました。いくつかあるコンテンツの中から、今回は海外の方にも人気だという「茶道体験」と「手巻き寿司体験」を紹介します。 庭園の中で“茶の湯”の世界に浸る 港区白金台にある結婚式場やレストランなどを手掛ける八芳園は、地下鉄の白金台駅から徒歩1分ほど。目黒駅や品川駅などの主要な駅からはタクシーで5分ほどです。まずは正門をくぐって、本館に向かいましょ...

歴史上の人物たちに会いに行く!港区内の銅像めぐりツアー

2023年7月13日

港区内には、港区とゆかりのある人物たちの銅像がいたるところに点在しています。その多くは街中や公園にあり、そのエリアのシンボルとして人々に愛され続けてきました。長年その場所に佇む銅像たちは、何を考え、何を思うのでしょうか。どっしりと構えた迫力ある銅像から、こじんまりとした可愛らしい銅像まで、港区内にある銅像をめぐってきました。 有栖川宮熾仁親王の騎馬像はインパクト大! スタートは、有栖川宮熾仁親王の騎馬像が設置されている有栖川宮記念公園から。南麻布にある有栖川宮記念公園は、江戸時代に旧盛岡藩主南部美濃守の下屋敷があった場所で、明治29年(1896年)に有栖川宮家の御用地となり、大正2年(1913...