あの名シーンは港区で生まれた!東京・港区にある有名ロケ地を聖地巡礼

いま、テレビドラマやアニメのロケ地や舞台になった場所を訪れる人が増えています。いわゆる、この「聖地巡礼」ブーム。東京のテレビ局がほとんど集まる港区に“聖地”というべき場所がないわけがない! そういうわけで今回は港区内の有名ロケ地をご紹介。誰もが知るド定番ロケ地から話題の最新ロケ地まで、実はあの名シーンは港区で生まれたのです。

不朽の名作が撮影された3大有名ロケ地

港区のロケ地といえば、やっぱりまず初めに上がるのは「神宮外苑イチョウ並木」でしょう。車道を挟んで両側にイチョウ並木が続く気持ちのいい約300mほどの直線道は、90年代以降のトレンディドラマのロケ地として欠かせないスポットです。

なかでも有名なのは『101回目のプロポーズ』や『愛という名のもとに』といった不朽の名作。2000年代以降も『HERO』『花より男子』『相棒』などに使われていて、どの年代の人にも知っている作品がひとつはあるはず。
同じく港区のロケ地として有名なのが「東京タワー」です。2007年には小説を原作とした映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』という作品が製作され、作品を象徴するスポットになりました。

そのほか、東京を代表する風景として、その勇姿が数々の作品に登場。過去10年の話題ドラマでは『東京タラレバ娘』や『好きな人がいること』のシーンにメインデッキが使われています。
「レインボーブリッジ」も港区の有名ロケ地のひとつです。1993年に開通したレインボーブリッジは、新しくておしゃれな東京を連想させるスポットとしてドラマや映画にたびたび登場。

なかでも最も有名な作品のひとつが、当時は架空だった“湾岸署”を舞台とした映画『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』です。タイトル通り、レインボーブリッジを“封鎖”できるかどうかが展開の別れ目になった本作。レインボーブリッジは歩いて渡ることができるので、本作品のファンならば、きっと橋の上で「封鎖できません!」と言いたくなることでしょう。

“あの名シーン”が生まれた最新話題作のロケ地

続いて、近年の話題作で重要シーンに登場したロケ地を紹介しましょう。

実は港区には何と2015年からの数年間で100作品以上の映像作品に登場し、“聖地中の聖地”になりつつスポットがあります。それが品川駅港南口から徒歩約6分の場所にある「品川シーズンテラス」です。

さまざまな作品のロケ地となっている中で特に有名なテレビドラマが、「恋ダンス」で社会現象になった“逃げ恥”こと『逃げるは恥だが役に立つ』です。主人公とヒロインが初めてハグをした“前借りハグ”のシーンは、この施設に隣接したイベント広場で撮影されました。

そのほか、館内も屋外もロケ地として使用された場所がいっぱい。イベント広場はこのあたりでも珍しい芝生広場。2階の商業エリアには多彩なレストランやカフェがあってグルメも充実しています。
区内の有名な寺社仏閣もロケ地になっています。東新橋にある日比谷神社はテレビドラマ『義母と娘のブルース』に主人公らがお参りする神社として2度にわたって登場しました。

オフィス街の中にある神社は働く女性が主人公のお話にぴったりリンクする環境です。
日比谷神社
所在地:東京都港区東新橋2-1-1
受付時間(社務所):9:00〜17:00
水路と高層ビルが独特の景観を織りなす芝浦の運河エリアも多くのロケ地に選ばれています。特に運河にかかる橋は人気ポイントです。

最近では楽水橋が『MIU404』のロケ地になりました。また、百代橋は一昨年に放送された『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』に、新芝橋は『恋は続くよどこまでも』に登場しています。百代橋、新芝橋のかかる新芝運河沿いは緑地の遊歩道になっているのでお散歩にぴったり。

ハリウッド映画の舞台になった“あの名所”

さらに、なんと港区にはハリウッド大作のロケ地になった場所もあるのです。それがX-MENシリーズの映画『ヴルヴァリン:SAMURAI』(2013)に登場した「増上寺」です。ある人物の葬儀に訪れた主人公が敵からの襲撃に遭うシーンに登場。

激しい戦闘シーンの最中にはうしろにちょっとだけ東京タワーも見られます。ハリウッドの大作映画ということで、キャストとスタッフを合わせて400名以上が参加する大規模な撮影になったそうですが、増上寺を訪れてその広さを感じれば、それだけ大きなロケができるのは増上寺くらいしかなかったのだろうと納得するはず。
今回は港区の代表的なロケ地の中から気軽に訪れることができる場所をチョイスしてお届けしました。ほかにも東京・港区にはドラマの舞台のような素敵な場所がいっぱい。物語の主人公になったつもりで聖地巡礼を楽しんでください。

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