六本木ヒルズ・東京シティビューで開催中「サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史」鑑賞レポート 800点以上の貴重資料が見られる“サンリオ100%”の世界へ!
「サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史」が、9月17日に六本木ヒルズ森タワー52階の東京シティビューで開幕しました。来年1月10日まで開催される本展はハローキティやマイメロディなどのキャラクターで知られるサンリオの60年にわたる歴史を、原画や商品、写真など約800点以上の資料とともに振り返る特別展です。ここでは開幕前日に行われた内覧会の様子から本展の見どころをガイドします!
キティちゃんも感激! 圧巻の“サンリオタワー”がお出迎え
本展の会場は六本木ヒルズの森タワー52階にある東京シティビュー。森タワー3階から専用エレベーターに乗れば、あっという間に海抜250メートルの天空の世界へ。そして東京シティビューで行われる展覧会のお楽しみといえば、やっぱり展望台からの景色とアートの競演♪ 今回も最初から期待を裏切らない展示が待っています。それがこちら。
日本が誇る「KAWAII」文化の伝道師、増田セバスチャンがこの展覧会のために制作したという《Unforgettable Tower》は、高さ約8メートルのタワーにサンリオキャタクターのぬいぐるみが約4000個以上も貼り付けられた圧巻の作品です。
自慢のパノラマをバックに展望室の天井まで届くようなタワーは、てっぺんまでサンリオキャラクターがこれでもかと密集。この日は特別ゲストとしてキティちゃんも来場し、嬉しそうな様子を見せていました。
ハローキティが生まれる前のサンリオのあゆみ
昭和35年(1960)に創業した山梨シルクセンターを前身のひとつとするサンリオは去年8月に創業60周年を迎えました。まだ娯楽が少なかった時代に始まったサンリオの歴史は、まさに日本のカワイイ文化の歴史といっても過言ではありません。その歩みを6つのゾーンと10のテーマで振り返る本展は、最初から最後まで全部が“100%サンリオ”の空間です。
ひとつ目のテーマの「カワイイのはじまり」では、ハローキティやマイメロディなどのオリジナルキャラクターが生まれる前の歴史が紹介されています。まず初めに見られるのはサンリオ初のヒットとなった「いちごシリーズ」の展示。続いて当時の人気イラストレーターたちの作品を採用した初期のサンリオグッズが見られます。
イラストレーターの顔ぶれには、「亜土ちゃん」の愛称でテレビの教育番組でも人気を博した水森亜土、ファッショナブルな少女画で知られ「ルネパンダ」などのデザインで後のサンリオに大きな影響を与えた内藤ルネ、アンパンマンの作者であるやなせたかしらがいました。
そして「Love is」シリーズに登場した三つ編みの女の子「パティ&ジミー」のキャラクター展開をきっかけに、サンリオは現在に至るさまざまなオリジナルキャラクターの開発をスタート。昭和49年(1979)にはハローキティが、翌年には“キキララ”こと「リトルツインスターズ」と「マイメロディ」が生み出されました。
サンリオキャラが大集合! カワイイが止まらない!!
次の「サンリオキャラクターズ」のゾーンには、そうした愛すべきサンリオキャラクターたちが大集合。ハローキティ、キキララ、マイメロディ、ゴロピカドン、ハンギョドン、ポチャッコ、シナモロール、ポムポムプリンなど代表的キャラクターの展示をメインに、サンリオ60年の歴史を彩ってきた歴代キャラクターたちのパネル展示もあります。
メインの展示では各キャラクターのプロフィールや特徴に加えて、昭和50年(1975)から発刊されてきたサンリオの機関紙『いちご新聞』に掲載された“誕生秘話”の紹介なども。また、貴重な初期のキャラクターグッズの展示もあって、ひとつひとつに目を通しているとどれだけ時間があっても足りないほど充実した内容です。
一方で途中のパネル上には、これまで450以上も生み出されてきたというサンリオキャラクターたちがずらり。「外国風キャラクター」「ファニーキャラクター」などのコンセプト別に分類され、サンリオがその時々の流行を取り入れながら常に時代に合った「カワイイ」を生み出してきたことを知ることができます。ちなみに30代の私は、小学校で文房具がヒットしていた「けろけろけろっぴ」や「ぽこぽん日記」「おさるのもんきち」との“再会”に感激しました。
3つ目のゾーンは、サンリオが創業期から大切にしてきた「ソーシャル・コミュニケーション」がテーマ。巨大なキティちゃん像が中心に置かれた空間では、読者参加型コミュニティの場でもあった『いちご新聞』のほか、銀座や新宿にあったサンリオショップの記憶、平成2年(1990年)に開業したサンリオ・ピューロランドの紹介など、サンリオとサンリオファンの“繋がり”について多彩な展示が行われています。
最後の最後までサンリオの世界にどっぷり浸かろう!
続いてのゾーンでは、時代を越えて愛されてきたハローキティをあらためて徹底解剖。大人がキャラクターグッズを持つことが珍しかった70年代から数々のハイブランドとコラボを重ねるようになった現代まで、キティちゃんが起こしてきたカワイイブームの変遷を辿ります。あのレディー・ガガが着用した“キティドレス”に驚愕しつつ、その近くには何とハローキティグッズ第一号となったプチパースの展示も。どの時代のファンにとっても“刺さる”展示があるはず。
その後は、気鋭の現代アーティストとサンリオによるコラボレーション作品の展示に続き、サンリオの未来への思いが述べられたフィナーレへ。マイメロちゃんのオブジェと記念撮影して最後までどっぷりサンリオの歴史を堪能しました。
でも、実はまだまだサンリオ100%の世界は終わりません。展覧会を見た後は特設ショップと会場併設のTHE SUN & MOON Cafeへ。100種類以上のオリジナルグッズやかわいすぎるコラボメニューは、展覧会とセットのお楽しみといってもいいでしょう。もちろん港区が誇る東京シティビューからの絶景も存分に楽しんで帰ってくださいね!
「サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史」は来年1月10日まで六本木ヒルズ森タワー52階の東京シティビューで開催中。なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から入場はローソン、ミニストップの店頭および専用サイトからの事前予約制になっているのでご注意を。
「サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史」
会場:東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)
会期:9月17日(金)~2021年1月10日(月)
休館日:会期中無休
開館時間:10:00~22:00(最終入館21:30)
※情勢によりやむを得ず、営業時間に変更が生じる場合あり
入場料その他の情報は、公式サイトをご参照ください。
展覧会公式サイト:https://www.tokyocityview.com/sanrio-museum-ex/
会場:東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)
会期:9月17日(金)~2021年1月10日(月)
休館日:会期中無休
開館時間:10:00~22:00(最終入館21:30)
※情勢によりやむを得ず、営業時間に変更が生じる場合あり
入場料その他の情報は、公式サイトをご参照ください。
展覧会公式サイト:https://www.tokyocityview.com/sanrio-museum-ex/