東京・港区のミュージアムショップで人気のオリジナルアイテム5選〜国立新美術館&港区立郷土歴史館〜

美術館や博物館などの展示施設を訪れた際、展示を見終えた後のお楽しみといえば、やはりミュージアムショップでのお買い物です。ミュージアムショップの中には施設のコンセプトに合わせてセレクトされたアイテムだけでなく、そこでしか買えないオリジナルグッズを扱っているところも。東京・港区内のミュージアムでも多くの施設で趣向を凝らしたオリジナルアイテムを用意しています。今回はその中から六本木の新国立美術館と白金台の港区立郷土歴史館のショップに注目し、特に人気のオリジナルアイテムを5点ずつ紹介します。

国立新美術館内のミュージアムショップ「スーベニアフロムトーキョー」

黒川紀章の設計による波打つような外観が特徴的な国立新美術館。国内最大規模の展示スペースを擁し、年間通じて話題の展覧会が開催されている同館のミュージアムショップ「スーベニアフロムトーキョー」は1階と地下1階に店舗があります。

店名は直訳すると「東京からのおみやげ」の意。その名の通り、東京的視点で選ばれた様々なアイテムが揃っています。地下1階の店舗は吹き抜けからの光が差し込み奥行きを感じる空間。中央の列のディスプレイを上から見下ろすと、商品を乗せる平台の並びが「TOKYO」になっているというのは隠れたこだわりです。

それではスーベニアフロムトーキョーの人気オリジナルアイテムを紹介していきましょう!

スーベニアフロムトーキョーの人気オリジナルグッズ5選

ミュージアムショップというと自館の所蔵作品をデザインにあしらったアイテムも多いですが、国立新美術館は国立のミュージアムの中で唯一、所蔵作品を持たない施設です。そのため、同館のオリジナルグッズはクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏による美術館ロゴなどを用いてデザインされたアイテムや、併設のギャラリーで紹介した気鋭のアーティストとのコラボアイテムを中心とした品揃えになっています。

今年2月には「佐藤可士和展」の開催を記念して、展覧会のキービジュアルもなっているアートワークに合わせた3色使いの新色ロゴが登場。そのロゴを使用したアイテムの中でも人気なのが「国立新美術館オリジナル Standard BAGGU エコバッグ WHITE」(2640円)です。

軽くて丈夫なリップストップナイロン製のエコバッグはカリフォルニア発のバッグブランド「BAGGU(バグウ)」とのコラボ商品です。付属のポーチに入れて携帯可能。街に溶け込むデザインで、もしも荷物が増えてしまった時のために携帯しておくと便利。写真にあるホワイトのほかにブラックの2色展開。

「SFT × Bob Foundation オリジナルマグネット」(825円)は、3個セットのマグネットです。ひと目でキュンとしてしまうイラストは、朝倉充展氏と洋美氏によるクリエイティブユニット・Bob Foundationによるもの。デザインの異なる2種類があり、国立新美術館のほか、東京タワーや浅草寺が描かれたマグネットがセットになっています。自分用はもちろん、1個ずつ分けて同僚や友達などへのちょっとしたおみやげとしても活躍しそう。

国立新美術館の外観がぐるっと描かれた「SFT × Ryu Itadani オリジナルマグカップ」(1540円)は、風景とモノを主題に独自の表現を行うアーティスト・Ryu Itadaniとのコラボ商品。スカッと晴れた色鮮やかな青空の下に独特なタッチで描かれた国立新美術館がデザインされており、爽やかな気分を運んでくれる一品です。

杉山純と宮澤謙一によるアーティストユニット・magmaによる「SFTオリジナル ポストカード magma」(各220円)のように、アーティストコラボのポストカードも人気です。それぞれの解釈により「東京」が表現されたポストカードは、フォトスタンドや額に入れるだけで素敵なインテリアになりそう。

もう一点は「SFT×HIROCOLEDGE 別注手ぬぐい 消炭色×緋色」(2420円)です。円と直線のみで個性的な図柄を構成するアーティスト・髙橋理子が運営するHIROCOLEDGEの別注手ぬぐいは、同館のロゴにも使われている日本の伝統色「消炭色」と「緋色」をモチーフに、伝統技法の「注染」で染色されています。モダンな手ぬぐいは、ハンカチやキッチンタオルなど用途が多彩。

なお、これらのオリジナルグッズは通販でも買えるので、気になる方はショップ公式ホームページのオンラインショップをチェックしてみてください。
「スーベニアフロムトーキョー」
所在地:東京都港区六本木7-22-2 国立新美術館1F, B1
営業時間:10:00〜18:00(金曜、土曜は〜20:00)
定休日:火曜(祝日または休日にあたる場合は営業、翌日休み)

歴史的建造物を活用した港区立郷土歴史館のミュージアムショップ

白金台駅の2番出口を出てすぐのところにある港区立郷土歴史館は、昭和13年(1938)竣工の旧公衆衛生院の建物を保存・改修し活用しています。設計した内田祥三にちなんで「内田ゴシック」と呼ばれる特徴的な外観は思わずカメラを構えたくなるフォトジェニックなスポットです。

ミュージアムショップは中央エントランスを正面に進み、中央ホールを右手に曲がったところにあります。品揃えはオリジナルグッズと港区内の企業と連携し企画された商品が中心です。

それではこちらも人気のオリジナルアイテムを紹介していきましょう。

港区立郷土歴史館の人気オリジナルグッズ5選

港区立郷土歴史館のオリジナルグッズは「普段使いしてもらえるもの」を大切に考えられていて、この建物を上から眺めた形をもとにした同館のマークや、中央ホールの床の紋様をさりげなくあしらった落ち着きのあるものが目立ちます。商品だけでなく、いろいろな場面で再利用できそうなショップバッグにも同じこだわりを感じます。

そのオリジナルグッズの中でも最近売れ筋になっているのが「エコバッグ」(495円)です。2種類のオリジナルエコバッグがあるうち、こちらは底マチ付きでお弁当箱などの幅広のものも安定して入れられる作りになっています。クルっと丸めてコンパクトな形にして持ち運びが可能。

中央ホールの床の紋様がプリントされた「Tシャツ」(2200円)は、ルーズなシルエットでゆったり着られるところが人気。SサイズからXLサイズまであり、ユニセックスで着られるデザインです。ネイビー、イエロー、グリーン、ピンクの4色が揃うキッズTシャツ(1760円)もあります。

タオルやマスク、オーガニックコットンのハンカチなど、布製品も普段使いしたくなるものが充実しています。その中で「風呂敷」(2750円)は落ち着きのあるシックなデザインが人気。こちらも中央ホールの床の紋様が全面に描かれていて、本来の風呂敷としての用途はもちろん、テーブルクロスやマフラーとして使っている人もいるのだそう。

学校やオフィスで使えるアイテムとして人気なのが、港区の風景やゆかりの人物の浮世絵がデザインされた「クリアファイル」(各330円)です。愛宕神社の出世の階段で有名な「東錦浮世稿談 曲木平九郎」(月岡芳年・画)、かつての高輪を描いた「東京名勝図会 高輪大木戸」(三代歌川広重・画)は現在の高輪ゲートウェイ駅あたりです。港区LOVEが感じられるラインナップは20種類以上あるので、好みのものを選ぶのも楽しいです。

最後の1点は、歴史館マークの焼き印が押されたチョコチップクッキーとマドレーヌ(各183円)は障害保健福祉センター(みなとワークアクティ)との連携商品です。バターをたっぷり使った濃厚な味わいで親子で分け合って食べても十分な大判サイズです。
以上、港区のミュージアムショップの中から2点の人気オリジナルアイテムを紹介しました。今後も引き続き、注目のショップを紹介していきますので次回をお楽しみに!

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