癒しの森を散策してリフレッシュ!東京・白金台の自然教育園

白金台の「自然教育園」は、都会のオアシスです。遠出しなくても、四季折々の草花に囲まれて、昆虫などの生きものを間近に観察できます。広い園内を散策すると、心も体も癒されます!今回は、「自然教育園」の見どころをご紹介します。

自然教育園の正式名称は、「国立科学博物館附属自然教育園」。天然記念物および史跡に指定されている緑地と史跡の維持管理をしています。ありのままの姿を残した植物の名前や特長が書かれた解説プレートが園内に配置されており、来園者は自然について学ぶことができます。広さは、20ヘクタール。東京ドームの約4倍もあり、とても広いです。

教育管理棟では、季節の見どころ情報が展示されているため、散策の前に見ておくと、注目ポイントがわかって、楽しいです。

いよいよ散策スタート!
広大な園内には深い森、草原、池や小川などがあって、場所によって雰囲気が全く異なります。

園内のあちらこちらに丘のようなところがあります。それらは「土塁(どるい)」と呼ばれ、外敵や野火を防ぐために500年前に人工的に作られたものです。

もともと、この土地には豪族の屋敷があって、「土塁」のように手入れされていた痕跡が残っています。東京が人口密集地になる前の自然をうかがい知る貴重な場所だそうです。

また、江戸時代には武家屋敷と庭園があり、「物語の松」と呼ばれている松の木を見ると、途中までは手入れよく剪定が行われ、枝がエレガントにグネグネとしています。しかし、剪定を止めた途端に、枝はピンと真っ直ぐに空に向かって育ったのがわかります。

もう一つの印象的なエリアは、森林エリアと全く雰囲気が異なる「水生植物園」と「湿地」です。水際に生える植物や、そこに生息する生き物を観察できます。

園内奥に進むと、「おろちの松」と呼ばれている大きな松の木があり、昔は山手線の車内からも見えたそうです。2019年秋の台風によって倒されてしまい、根っこが露出しています。木はまだ生きていて、しかも散歩道には倒れていないということで、松の木をそのままの状態にすることにしたそうです。

自然教育園は、自然保護の観点から300人しか同時に入園することができないので、混み合うことはありません。森林浴をしながら、木漏れ日を味わい、生き物を観察したり、開かれた湿地などを散策すると、心が本当に和みます。
皆さんも、東京都心で豊かな自然に触れてみませんか?

※ 開園時間や休園日については、公式ホームページでご確認ください。
※ 事前に季節の見どころを確認できる「見どころ情報」はこちらからアクセスできます。
http://www.ins.kahaku.go.jp/season/oldseason/index.php
※ 新型コロナウイルス感染防止対策として、入園前の検温・手洗い・手指の消
毒・マスク着用・咳エチケット等にご協力をお願いします。
*本記事は多言語にて配信しております。合わせてぜひご覧ください。

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