【動画記事】東京ベイ・クルージングレストラン「シンフォニー」を体験! 2時間で楽しめるクルーズ旅行の旅

きっと誰もが憧れるクルーズ船の旅。クルーズというと何日もかけて行くような豪華客船の旅を想像する人が多いかもしれませんが、東京・港区には映画を観るくらいのちょっとした時間でそんな旅を体感できる船上レストランがあることをご存知でしょうか。港区の日の出埠頭を発着する東京ベイ・クルージングレストラン「シンフォニー」では、ランチからディナーまで4種の東京湾クルーズで豪華客船さながらの食事と船上からの絶景が楽しめます。今回はランチクルーズに乗船してシンフォニーの旅を初体験。実際の肌で感じたこのクルーズ船の魅力を紹介します!

カジュアルな服装でOK! 東京湾で楽しむショートクルーズの旅

ランチクルーズ、アフタヌーンクルーズ、サンセットクルーズ、ディナークルーズの1日4便を毎日運行(※1)している「シンフォニー」。今回乗船するランチクルーズは11時50分に日の出埠頭を出港して14時に帰港する約2時間10分の航路です。その他のクルーズも50分から2時間30分の航路で、いずれも一日の旅行プランの中に組み込みやすいスケジュールになっています。

※1 緊急事態宣言発令等に伴い、8月31日までは平日は全便運休、土日祝日はランチ、アフタヌーン、サンセットクルーズのみ運航中。(団体貸切チャーターは除く)

日の出埠頭の乗り場は、最寄りのゆりかもめ・日の出駅から徒歩約1分の距離。JR・浜松町駅や都営地下鉄・大門駅からも徒歩圏内の場所にあります。この日は午前中に増上寺や芝公園を敢行してから、11時過ぎには日の出埠頭に到着。外にチラリと見えるクルーズ船にワクワクした気持ちを感じながら待合スペースで乗船時間を待ちます。

乗船手続が始まって埠頭に出ると、そこにはシンフォニーが誇る「クラシカ」と「モデルナ」の2隻が並ぶ壮観な景色が。今日乗る「モデルナ」は全長約83m、乗船定員600名という4階建てのクルーズ船。もう片方の「クラシカ」は、全長約70m、乗船定員450名の3階建てクルーズ船で、主に貸切パーティーなどの際に運航されています。近くにはハート型のかわいいオブジェもあって、さっそくクラシカを背景に今日1枚目の記念撮影。そして制服をかっこよく着こなしたクルーの方に導かれて、タラップからシンフォニーの船内へ。

船内は「これぞ憧れのクルーズ船」と実感できるラグジュアリーなしつらえ。一方で特別なドレスコードはなく、カジュアルな服装で乗船OKというところに親しみやすさも感じます。船内の窓からは隅田川から東京湾へと抜ける水辺のパノラマを一望。

そしてとうとう時計の針は出港時刻の位置に。船内に鳴り響くドラの音とともに窓の景色が静かに動き始めます。周囲の乗船客からも「動いた!」という興奮の声が聞こえてきます。

乗船約50分のアフタヌーンクルーズを除いて、シンフォニーはレインボーブリッジと東京ゲートブリッジという2つの有名橋をくぐるハート形のルートを航行することで有名です。そのロマンチックさからNPO法人地域活性化支援センター公認の「恋人の聖地サテライト」になっていて、ウエディングプランのほか、スタッフの方が“人生の大勝負”をお手伝いしてくれる「プロポーズ大作戦」なんてプランもあるそう。二人の愛が確認できる「愛鍵」や、4名までで利用できる個室「アリア」もあるので、プライベートな時間を大切にしたい特別なデートプランにぴったり。

出港の興奮が冷めないまま、船はさっそくハイライトのひとつであるレインボーブリッジの目前
に到達。普段は遠くから眺めることが多いレインボーブリッジを船でくぐるという特別な体験は、ワクワクとドキドキが入り混じる不思議な気分です。貴重な瞬間を逃さぬよう早めにスマホを構えてここでも記念写真をパチリ。

そしてレインボーブリッジを通過した後に見られるのは、橋の下に東京の街が収まるスペシャルビュー。まさしく東京のビル群の上に“虹”のようにかかるレインボーブリッジに感動してしまいました。

船上で味わう本格フランス料理に幸せ

さて、「クルージングレストラン」を銘打つだけに、移り変わる窓の景色を楽しみながら自慢の料理に舌鼓を打つというのがシンフォニーの旅の醍醐味。「フランス料理」「イタリア料理」「お寿司」がバラエティ豊かなコースを船上にいながらにして味わえるのが、このクルーズのすごいところ。カウンター席で職人の握りたてがいただけるお寿司も魅力的でしたが、今回は迷いに迷った末にフランス料理をチョイスしました。

本日のスープ ガスパチョ

白身魚ブランダード タルタルソースを添えて

景色の移ろいを楽しみながら一皿ずつサーブされる本格フランス料理のコース。どのお料理も食べてしまうのがもったいないくらい綺麗で、まるで窓に映る景色に負けじと、一皿一皿が主張しているかのよう。「SYNPHONY」のチョコレートプレートが輝くデザートもとってもかわいくて、う〜ん、目にもお腹にも至福なり♪

牛肉のパテ 鶏もも肉 香草パン粉焼き

本日のパティシエ特製デザート

大きな運搬船が係留する大井埠頭のコンテナヤードや「東京風ぐるま」の巨大風車を眺めながら、ゆったりと食事を堪能。そして食後はトップデッキへ移動して、カモメがすいすい行き交う青空と雄大に広がる青い海、そして肌を撫でる潮風に抜群の開放感を感じます。

男性や子どもも感激間違いなしの絶景航路

やがて航路はこのコースのもうひとつのハイライトである東京ゲートブリッジの方面へ。2体の恐竜が向かい合っているかのようなシルエットから「恐竜橋」とも呼ばれるこの橋。その下をくぐれるのもシンフォニーならではの体験です。船内でこっそり教えてもらった情報によると、当日の海の状況によっては、“恐竜”の間に東京スカイツリーが収まる風景も見られるそう。この日は、恐竜に“食べられそうな”スカイツリーをバッチリ見ることができました。

東京ゲートブリッジを過ぎたところでほぼ折り返し時点。中央防波堤の周囲をぐるっと回り、今度は羽田空港の方面へぐいぐいと近付いていきます。管制塔や第二ターミナルの建物、その周りに駐機する大量の機体を眺めつつ、上空には空港を離発着する旅客機のオンパレード。もはや説明不要ですが、この角度から羽田空港が眺められるのはシンフォニーの船上だからこそ。さらに、この日はちょうど船のすぐ斜め上を直陸前の旅客機が轟音とともに飛んでいくド迫力の場面に遭遇。このあたりは乗り物好きの男性や子どもたちにも絶対におすすめしたいポイントです!

帰りの航路ではソプラノ歌手・岩田悠さんのミニコンサートを鑑賞。おなじみの名曲を岩田さんの綺麗な歌声で聴き、下船前にはおみやげの「シンフォニーベア」もゲットして、最後の最後まで楽しい時間を過ごせました。

景色、食事、イベントと、クルーズの旅で出逢える三拍子のお楽しみが、約2時間の航路の中に詰まっていたシンフォニーの東京湾クルーズ。時計を見ると、時間はまだ14時半。もうすでに一日分の楽しみを満たしちゃった気がするけど、近くの竹芝や浜松町でもうちょっと観光を楽しみたいと思います!

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