みんなにやさしい! 東京・港区にあるバリアフリーに力を入れているホテル

魅力的な観光地を多数擁し、都心各地へのアクセスが便利な東京・港区には、観光や出張でこの街にいらっしゃる方のニーズに応える多彩な宿泊施設が充実しています。今回はその中から「バリアフリー」にテーマを絞って、3つのホテルをピックアップしました。ご高齢の家族と旅行されるファミリーをはじめ、東京へ観光される際のご宿泊地の参考にしてください。

【南青山】ホテル アジア会館 みんなが心地よく滞在できるホスピタリティが整う

東京メトロ・青山一丁目駅、または乃木坂駅から徒歩5分の場所にある「ホテル アジア会館」。
アジア諸国からの国際交流の場として昭和32年(1957)に設立されたルーツを持つホテルは、国立新美術館、六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、乃木神社などが徒歩圏内。桜並木で有名な青山霊園、紅葉で有名な明治神宮外苑のいちょう並木からも近い場所にあります。また、住宅街の中の閑静な環境にあり、赤坂、六本木のビジネスエリアにもアクセスが良いため、観光目的、出張目的のゲスト双方から高い支持を得ています。

静かな環境に位置するホテルは、室内のインテリアも落ち着きを感じる和モダンのしつらえ。全室にシモンズ社のベッドを備え、心地よい眠りにこだわっています。

バリアフリー設備では、高齢者や車椅子使用者に配慮されたユニバーサルツインルームを設置。入り口が広く、引き戸になったバス・トイレには手すりが付けられており、どなたでも不安なく滞在できます。館内に多目的トイレもあり、車椅子利用者向けの駐車場も用意されています。館内はエントランスはじめ全館通路が明るいので歩行も安心です。

サービス面でも、盲導犬対応のセミナーを受講済みのスタッフがいたり、視覚障害のお客様に対する対応の教育が行き届くなど、すべてのゲストが心地よく滞在できるホスピタリティが整っています。また、館内利用限定で車椅子の貸し出しも行っています。

【新橋】第一ホテル東京 全館通路バリアフリー対応済みのラグジュアリーホテル

「第一ホテル東京」は、新橋駅日比谷口から徒歩約2分。地下鉄駅からは地下歩道で直結の場所にあります。電車や地下鉄で都心各方面への移動が便利な立地にあり、ゆりかもめを使えばお台場にもアクセス至便。お膝元は新橋や銀座の繁華街なので、周囲にグルメスポットが充実しています。

“エレガンス&エクセレンス”をコンセプトにしてきた館内は、ヨーロッパ調の上品で華やかな趣。客室も気品漂う雰囲気でまとめられ、全室にシモンズ社のベッドを採用するなど寝心地も抜群です。デラックスルームはお風呂から景色が望めるビューバスになっており、夜はロマンチックな空間が楽しめます。

全278室を擁する客室のうち、一般フロアのモデレートツインルームと特別階「プルミエールフロア」のプルミエールツインルームの一部がユニバーサルルームになっています。バスルームへの扉が引き戸になっており、洗面台の下に広い空間を設置。クローゼットのハンガーバーの高さが調整できるなど車椅子使用者に配慮された造りになっています。バスタブ、トイレには手すりが付けられていて高齢者も安心です。

館内通路、エレベーターホール、宴会場、1階ロビーラウンジを除くレストランフロアは全館バリアフリー対応。地下1階に車椅子使用者対応トイレ(オストメイト非対応)を設けており、館内用の車椅子の貸し出しも行っています。そのほか、筆談による対応、聴覚障害のある方向けに客室内のFAXの設置も可能と、細やかな配慮が行き届いています。

【新橋】ホテル ザ セレスティン東京芝 東西の美とアートが融合した、みんなに癒しある空間

都営地下鉄の芝公園駅から徒歩1分のところにある「ホテル ザ セレスティン東京芝」は、増上寺や芝公園、東京タワーに徒歩圏内の場所にあります。薩摩藩江戸上屋敷の跡に立つホテルは、「CROSS OVER TOKYO」をコンセプトに、この地に積もる記憶を館内のデザインに反映。洋風のしつらえの中に江戸小紋や切子細工のカッティング柄など和の意匠、アートを融合し、高い美意識を感じる独自の空間を生み出しています。

計243室の客室のうち、14階にあるアクセシブルダブルはバリアフリー仕様。自動開閉のドア、引き戸で手すり付きのバストイレを備え、リビングスペースとベッドスペースが分けられた使い勝手のいい空間になっています。

同じ14階には、24時間利用可能なパブリックスペースを設置。屋内のゲストラウンジは「邸宅のリビングルーム」をテーマに、書棚にある欧米と日本の文化やこの土地の歴史についての書籍を手にしながら、ゆったりくつろげる空間。一方で、オープンエアのパティオは、木漏れ日を感じながら手足を伸ばしてスローな時間が過ごせる空間です。

そのほか、1階に多目的トイレがあり、車椅子のレンタルを行っていたり、筆談対応可能なスタッフがいるなど多彩なニーズに対応。車椅子利用者専用の駐車場も完備しています。
以上、東京・港区のバリアフリーに力を入れているホテルを3件紹介しました。なお、港区のホームページでは、港区内の人気観光スポットをつなぐ12コースを紹介した「バリアフリーまち歩きMAP in 港区」をオンラインで配信しています。

【バリアフリーまち歩きMAP in 港区】
https://www.city.minato.tokyo.jp/keieishien/barrier-free-kankou.html

こちらも参考にして、港区観光&快適ステイをエンジョイしてください!

関連記事

新紙幣が発行!肖像の渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎のゆかりの地を巡る

2024年3月22日

2024年7月3日から、新しいデザインになった新紙幣が発行されます。2004年以来となる20年ぶりの新紙幣の肖像には、一万円札が「近代日本経済の父」と呼ばれた実業家の渋沢栄一、五千円札が日本初の女性留学生としてアメリカで学び、津田塾大学を創設した教育家の津田梅子、千円札が破傷風の予防・治療法を開発した微生物学者の北里柴三郎が採用されました。実はこの3人、港区とも関わりが深く、区内の至るところに関連したエリアや施設などがあるんです。今回は、新紙幣の発行を記念して、3人と縁のある港区内のスポットを巡ってきました。 新一万円札の肖像・渋沢栄一にゆかりのある場所 1840年に武蔵国榛沢郡血洗島村(現在...

クライミングにチャレンジ!港区内のボルダリングジムで体力づくり&健康促進

2024年3月15日

港区では、子どもたちの体力を向上させるための取り組みとして、2023年3月までに、区内のすべての小学校と幼稚園に対して、ボルダリング設備が設置されました。スポーツクライミング競技の種目として2020年東京オリンピックで初採用されたボルダリングは、道具を使わない上に全身運動が可能で、その取り組みやすさから全国的に競技人口が増えています。今回は、体力づくりや運動不足の解消にもなるボルダリングが体験できる港区内のボルダリングジムをご紹介。子どもも大人も、ボルダリングでいい汗を流しましょう! 会社帰りにもフラッと立ち寄れる「Rockyボルダリングジム 品川店」 「都会の中で気軽に行ける岩場」をコンセプ...

港区観光大使の由美かおるさんが伝えたい「美の秘訣」と「港区の魅力」

2024年3月10日

1966年に芸能界デビューしてから、数多くのドラマや映画、テレビ番組などで活躍し、時代劇『水戸黄門』では、かげろうお銀や疾風のお娟を演じて、お茶の間の人気を集めた由美かおるさん。2023年4月からは港区観光大使として、港区の魅力を発信しています。また、その美貌の源でもある独自の呼吸法“由美ブリージング”の普及にも力を注いでおり、港区内の介護施設等でレッスンを行っています。今回はレッスンにおじゃまして、由美ブリージングの特徴や、港区観光大使としての活動などについてお聞きしました。 自分の健康を守るための呼吸法 ――由美ブリージングは、呼吸法とストレッチや屈伸などの動作を組み合わせた由美さん独自の...

茶道や手巻き寿司を体験。八芳園で“日本文化”に触れるひととき

2024年1月25日

約1万坪の広大な日本庭園を有する八芳園は、2023年に創業80周年を迎えました。江戸時代から続く日本庭園は、誰でも入場無料で散策でき、四季折々の景色を楽しむことができます。そんな日本の美と伝統を伝えてきた八芳園に、「日本文化体験」という新しいプランが誕生しました。いくつかあるコンテンツの中から、今回は海外の方にも人気だという「茶道体験」と「手巻き寿司体験」を紹介します。 庭園の中で“茶の湯”の世界に浸る 港区白金台にある結婚式場やレストランなどを手掛ける八芳園は、地下鉄の白金台駅から徒歩1分ほど。目黒駅や品川駅などの主要な駅からはタクシーで5分ほどです。まずは正門をくぐって、本館に向かいましょ...