お台場の穴場絶景スポット!台場公園から見た東京湾

東京湾に浮かぶお台場は人工的に作られた島。今では美しいレインボーブリッジを使って、簡単に行き来できるようになったレジャー島の「お台場」ですが、元々は別の目的で作られたのはご存知ですか?その歴史と、地元民も意外と知らない絶景スポットをご紹介します!

もともと「お台場」は防衛施設?

お台場のショッピングモールやレインボーブリッジの遊歩道、つまり少し高めの位置から海を見渡すと、海にポツンポツン浮かび、四角い島が二つ見えます。こちらは1853年に築造が始まった「品川御台場」という内海防備砲台です。

お台場から見た「品川御台場」

400年近く続いた江戸幕府の「鎖国」の間は、日本は限定的な外交と外国との貿易しか行いませんでした。そこで1853年6月3日、アメリカからペリー艦隊が来航し、幕府に開国要求を迫りました。これに脅威を感じた幕府は、海上砲台を建設しました。計画では11つの台場を作る予定でしたが、1868年に幕府が崩壊し、最終的に完成したのは5つだけです。現在、東京湾に未だに残っているのは第三台場と第六台場だけです。

第三台場

奥に隠れているのが第六台場。こちらは上陸することはできません。

台場公園

1928年、第三台場は公園に生まれ変わり、お台場から歩いていけます。徒歩で12分ぐらいです。

四角い島は「品川御台場」です。

「お台場海浜公園」。ここではオリンピックのトライアスロン及びマラソンスイミング競技が行われる予定です。

今回は、ゆりかもめの「お台場海浜公園駅」から歩きました。公園に入るところに、レインボーブリッジ遊歩道の入り口があります。レインボーブリッジを歩いて渡るのも楽しいので、ぜひチャレンジしてください!

レインボーブリッジ遊歩道の入り口

台場公園をぐるりと回れば、東京湾の絶景を楽しむことができます。公園があまり知られていないこともあり、空いていることが多くて、のんびりできます。

フジテレビの本社ビル。

台場公園から見たレインボーブリッジ。迫力あります!

東京タワーも見えます。

人工島の中心部は窪んでいるため、階段で下ります。

台場公園の中心部には史跡が残っています。当時、防衛施設があった場所を見学できます。

建物の跡

かまど跡

火薬庫跡

史跡のハイライトは大砲の台です。

いかがだったでしょうか?歴史ファンはもちろんのこと、都会の雑踏から逃れたい人にも、台場公園はオススメです。
綺麗な海を見て、潮風を吸って、写真を撮りながら、ぜひ史跡でリラックスしてください!

※マスク着用、手指の消毒等、新型コロナウィルス感染予防対策を十分に行った上でお出かけください。
※掲載情報は2021年1月19日時点の情報です。新型コロナウイルスの影響により、時間・内容等変更の可能性があります。お出かけの際は、公式ホームページで最新の情報をご確認ください。
台場公園(品川第三台場跡)
https://www.tptc.co.jp/park/01_02
東京都港区台場1-10
Google Maps: https://goo.gl/maps/HT8qLsxJTu7b4LzD7
アクセス:お台場海浜公園駅(ゆりかもめ)、東京テレポート駅(りんかい線)、レインボーブリッジ遊歩道台場口すぐ(徒歩)、お台場海浜公園駅前(バス)、台場駅前(バス)
※オリンピックのトライアスロン及びマラソンスイミング競技会場の準備工事のため、2021年3月より台場公園の利用ができなくなる可能性があります。
*本記事は多言語にて配信しております。合わせてぜひご覧ください。

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