縁結び神社や恋のパワスポなど、デートで行きたい東京・港区の恋愛成就スポット

恋が叶うように願掛けしたい。あるいは大切な人に自分の思いを伝えたい。そんな時はどこにお詣りするか、どこで伝えるかという場所選びも重要なポイントになります。そこで今回は、東京・港区の中から独自の視点で「恋愛成就スポット」をセレクト。縁結びのパワースポットや告白やプロポーズを後押ししてくれそうな素敵なロケーションを集めてみました。

縁結び神社で恋愛運をアップ!

恋愛のパワースポットといえば、まず初めに思いつくのは縁結びのご利益で有名な神社ですね。港区には恋愛運のご利益で著名な神社が多くあります。

「赤坂氷川神社」は、素盞嗚尊、奇稲田姫命、大己貴命(大国主命)の三神を御祭神としてお祀りする神社です。素盞嗚尊と奇稲田姫命は八岐大蛇退治の後に結ばれた夫婦の神様であり、その子孫で国造りという偉業を成し遂げられた大己貴命はさまざまな「縁」を集める神様として知られています。そうしたゆかりから縁結びの神様として古くより信仰を集めています。

芝大神宮、日枝神社などと並び東京十社のひとつであるこちらの神社は、平安時代の天暦5年(951)に一ツ木村(現在の赤坂4丁目あたり)に創祀され、.江戸中期の享保14年(1729)に8代将軍・徳川吉宗公からの命を受けた老中・水野忠之によって現在の地に遷座されました。社殿は関東大震災や東京大空襲などの震災・戦災を奇跡的に免れて江戸時代の姿をそのまま残し、現在では東京都の有形文化財に指定されています。一ノ鳥居の前に立つと、厳かな空気にしんと心が鎮まることでしょう。

こちらでは月に一度「縁結び参り」を行っています。このお参りでは、御祈祷を終えると、境内で育てている藍の種(=愛の種)を詰めた特別なお守り「縁結守」と、素盞嗚尊が奇稲田姫命を櫛に変え、それを髪に挿して八岐大蛇との戦いに挑んだという古事記の神話にちなんだ「四合御櫛(しあわせみくし)」が授与されます。定員は毎回30名。斎行日や受付方法については赤坂氷川神社のホームページにてご確認ください。
虎ノ門・金刀比羅宮の境内にある「結神社」は、その名前からして縁結びのご利益がいただけそうな神社です。創建の記録については先の戦災で焼失してしまいましたが、《新撰東京名所図会》の中にも昔の華やかな風景が残されており、江戸時代から良縁を求める女性から熱い信仰を集めてきました。荘厳な金刀比羅宮のかたわらに静かに立つお社からは、良い縁を呼んできてくれそうなパワーを感じます。

かつて参拝に訪れた女性たちは、自らの髪を切り取り、社殿の格子や近くの木々にそれを結びつけることで良縁を願ったそう。今は授与所で「良縁祈願セット」(1組800円)を受けることができ、御神前の掛所に良縁祈願紐を結びつけることで良縁を願うことができます。
そのほか、港区では芝大神宮、乃木神社、豊川稲荷東京別院なども縁結びのご利益で知られています。

告白、プロポーズを応援してくれる最高ロケーション

次は、意中のお相手への告白やプロポーズの場所としておすすめしたいロマンチックな名所を紹介します。六本木やお台場などデートスポットがいっぱいの港区。きっと素敵なロケーションがあなたを応援してくれるはず。

1番目に紹介するのは「六本木ヒルズ展望台」。こちらは恋人の聖地プロジェクトによる「恋人の聖地」に選ばれているスポットのひとつです。

六本木ヒルズ森タワー3階の受付からエレベーターで52階に辿り着くと、屋内展望台から港区が誇る絶景が味わえます。告白ムードを求めるならば、夕暮れから夜に差し掛かる“マジックアワー”か、東京タワーがハートウォーミングな色に輝く夜景の時間帯がおすすめです。

展望台内にある美術館やカフェで少しずつ気分を高めながら、さらに森タワー屋上のスカイデッキまでたどり着くと、きっと二人の気分は最高潮。天空のオープンエア空間から都会のパノラマを見渡す時間は、まさに特別な瞬間になることでしょう。

また、六本木ヒルズの毛利庭園にはハート形のオブジェ『Kin no Kokoro』があり、こちらも恋愛気分を高めるのにぴったりな場所。大切な方と記念撮影をしてみると、思いを伝える絶好のタイミングが生まれるかも!?
次に紹介するのは、多彩なグルメを味わいながら東京湾クルーズが楽しめる東京ベイ・クルージングレストラン「シンフォニー」。こちらも恋人の聖地プロジェクトによる「恋人の聖地サテライト」に選ばれているスポットです。

日の出埠頭の乗り場を出航し、レインボーブリッジ、お台場、羽田空港など、東京湾岸の名所を船上から眺めるシンフォニー。運航時間の異なるランチクルーズ、アフタヌーンクルーズ、サンセットクルーズ、ディナークルーズの1日4便が運航されていて、二人のデートプランに合ったクルーズが選べるところも魅力です。

クルーズデートというだけでも素敵なデートになることは間違いなしですが、実は乗船時間50分のアフタヌーンクルーズ以外はハート形の航路を通るというラブ度アップのおまけつき。さらにプロポーズを絶対成功させたい方向けにプライベートデッキ付きの貴賓室を貸切できる「プロポーズ大作戦」というプランもあり、専任のアニバーサリーコーディネーターが“人生の大勝負”を全力応援してくれます。

船上デッキには二人の固い愛を誓い合える「愛鍵」のコーナーもあって、恋愛ムードが高まるポイントがいっぱいです。
(参考記事)
【動画記事】東京ベイ・クルージングレストラン「シンフォニー」を体験! 2時間で楽しめるクルーズ旅行の旅
https://visit-minato-city.tokyo/ja-jp/articles/426
東京を代表するデートスポットとしておなじみのお台場。レインボーブリッジを見渡すお台場海浜公園の展望デッキは都内屈指の告白スポットとして人気です。

ゆりかもめお台場駅からウエストプロムナードを経てつながるアクアシティお台場からデックス東京ビーチまでの海側デッキは、多くのカップルが憩う恋人たちのストリート。なかでもアクアシティお台場の女神のテラスにある「LOVE」のオブジェは、胸がキュンとなること間違いなしのポイントです。

オブジェの両脇には「LOVE & HAPPY PADLOCK」のフェンスがあり、同館の3階にある「THE KISS」で買えるハートの南京錠をかけることが可能。刻印も入れてもらえるので、二人の名前や記念日を刻んで記憶に残しましょう。

SNSの声の中には「好きな人とお台場に行ったら自ずと“告白するしかない”雰囲気になる」なんて意見も。なかなか「好き」の2文字が言い出せない人も、きっとお台場のムードが肩を押してくれるはず!

こんなところにも恋愛パワー! こっそり教える穴場スポット

ここまで紹介した“鉄板スポット”以外にも、恋にまつわるストーリーを感じる場所を独自視点で選んでみました。その地に残る記憶を感じながら一人で恋が叶うことを願うもよし、大切な人と訪れて二人の愛が深まる話題作りに使ってもよし。恋愛成就に役立ててみてください。

おしゃれなカフェやバーが立ち並び、デートスポットとしても人気の麻布十番商店街。ショッピングでも食べ歩きでも楽しいエリアの中、麻布十番大通りには港区内にある12か国の大使館から寄贈された「微笑みのモニュメント」が点在して立っています。

そのうちオーストリア大使館から寄贈されたオブジェは「THE COUPLE(ザ・カップル)」という名の愛を感じる作品です。絶えず人が行き交う通りの中でも強烈な存在感を放つ赤いオブジェ。2つの造形物がアルファベットのMのような形で向かい合う作品は、やや抽象的ではあるものの愛する二人が互いを支え合う様子を連想させます。詳しい場所は二人で商店街を散策しながら探してみてください。
次に紹介するのは三田4丁目にある「三田台公園」です。明治時代に宮家の華頂宮邸があった跡地に作られたこの公園は、昭和53年(1978)にこの近くで発掘された伊皿子貝塚遺跡の発掘資料を展示する遺跡公園でもあります。

園内では縄文時代後期に使われていた貝塚の断面を展示するコーナーや竪穴住居の再現展示が見られます。竪穴住居の内部には、縄文時代の人々が生活する様子が模型で展示されています。

そして恋愛成就スポットとして推したいのは、竪穴住居の横にある土偶の像。群馬県で見つかった土偶をもとにしたこの像、なんと顔の部分がハート型なのです。縄文時代の人々がどんな思いでこの形の土偶を作ったかは分かりませんが、4000年以上前の人々が描いたハートの形からは恋に効く太古のパワーが感じられるかも!?
最後に紹介するのは南青山の「姫下坂(ひめおりさか)」です。青山霊園の南に位置する長者丸通りを走る坂は、中世の恋愛エピソードが残るロマンチックなスポットです。

姫下坂という名前は、鎌倉時代から室町時代にかけての頃に起こった、銀王丸と黄金長者のお姫さまの伝説にちなんでいます。「白金台」の地名の由来でもある白金長者の息子だった銀王丸は、目黒不動に参拝した帰路に黄金長者の姫と出逢い、二人は笄橋(現在の西麻布3丁目にあった橋)のたもとで逢引き(今でいうデート)を繰り返すようになります。その際、南青山の高台にあった屋敷から銀王丸に会いに行く姫が「沢の石がゴロゴロしていて危ないから」と、駕籠を降りて歩いたのが後の姫下坂といわれています。

時は流れ、今では住宅地の中にあるごく普通の坂ですが、いそいそと恋人のもとへ走る姫に思いを重ねながら大きくカーブした坂を下ってみると、恋を叶える勇気がもらえそう!

姫下坂
所在地:東京都港区南青山4-4-8
以上、3つの視点で東京・港区内の恋愛成就スポットを選んでみました。ぜひこれらを参考にして恋の成就につなげてください。ちなみに恋愛運がアップしそうなおみやげを探すなら「芝栄太楼」の最中はいかがでしょう。恋を描いた明治の名小説「金色夜叉」の作者である尾崎紅葉が愛したという最中は、恋愛成就を引き寄せてくれそうな逸品ですよ。

関連記事

「第21回港区観光フォトコンテスト2023」作品応募受付開始のお知らせ

2023年9月28日

港区の名所・旧跡、四季の風物詩から隠れたスポットまで、写真を通じて港区の魅力を再発見することを目的に毎年開催している港区観光フォトコンテスト。2023年11月1日より、一般部門と甲子園部門(※中高生対象)の2部門にて「第21回港区観光フォトコンテスト2023」の作品応募受付を開始します。今年度は新たに特別エリア賞とテーマ賞を新設!入賞者には豪華賞品をプレゼント。たくさんのご応募お待ちしています!【応募受付期間】2023年11月1日(水)~2024年1月10日(水)【募集要項・応募方法等の詳細はこちら】◎一般部門https://minato-kanko.mitte-x.ists...

港区の水辺を知る!午前8時のモーニングクルーズで朝活体験

2024年10月2日

港区では、芝浦運河や東京湾などの多彩な水辺の観光資源を活かすために、様々な取り組みを行っています。2024年9月13日と25日には取り組みの一つとして、朝8時に芝浦運河などを巡るモーニングクルーズが開催されました。そこで今回は、港区観光協会水辺部会の部会長でもある株式会社ジール・代表取締役の平野拓身さんに、クルーズや水辺の魅力、環境の移り変わりなどをインタビュー。晴天に恵まれた第1回モーニングクルーズの模様もお届けします! クルーズ企画の目的と水辺部会の活動内容 ――はじめに、港区として初の試みとなるモーニングクルーズの目的をお聞かせいただけないでしょうか。「港区の水辺を盛り上げ、賑わいを...

茶道や手巻き寿司を体験。八芳園で“日本文化”に触れるひととき

2024年1月25日

約1万坪の広大な日本庭園を有する八芳園は、2023年に創業80周年を迎えました。江戸時代から続く日本庭園は、誰でも入場無料で散策でき、四季折々の景色を楽しむことができます。そんな日本の美と伝統を伝えてきた八芳園に、「日本文化体験」という新しいプランが誕生しました。いくつかあるコンテンツの中から、今回は海外の方にも人気だという「茶道体験」と「手巻き寿司体験」を紹介します。 庭園の中で“茶の湯”の世界に浸る 港区白金台にある結婚式場やレストランなどを手掛ける八芳園は、地下鉄の白金台駅から徒歩1分ほど。目黒駅や品川駅などの主要な駅からはタクシーで5分ほどです。まずは正門をくぐって、本館に向かいましょ...

歴史上の人物たちに会いに行く!港区内の銅像めぐりツアー

2023年7月13日

港区内には、港区とゆかりのある人物たちの銅像がいたるところに点在しています。その多くは街中や公園にあり、そのエリアのシンボルとして人々に愛され続けてきました。長年その場所に佇む銅像たちは、何を考え、何を思うのでしょうか。どっしりと構えた迫力ある銅像から、こじんまりとした可愛らしい銅像まで、港区内にある銅像をめぐってきました。 有栖川宮熾仁親王の騎馬像はインパクト大! スタートは、有栖川宮熾仁親王の騎馬像が設置されている有栖川宮記念公園から。南麻布にある有栖川宮記念公園は、江戸時代に旧盛岡藩主南部美濃守の下屋敷があった場所で、明治29年(1896年)に有栖川宮家の御用地となり、大正2年(1913...