「神宮外苑いちょう並木」のほかにもおすすめスポットがいっぱい! 港区の紅葉がある“穴場的”名所をおさんぽ

東京都心は11月中旬から12月初旬までが紅葉の本格シーズン。港区でも区内のいたるところで秋色に染まった木々が街を彩ります。港区の紅葉スポットといえば、北青山の「神宮外苑いちょう並木」があまりにも有名。…ですが、実はそのほかにも心奪われる紅葉スポットがたくさんあります。今回は、その中から“穴場的”名所をおさんぽ気分で巡っていきましょう。

「東京都庭園美術館」「有栖川宮記念公園」「芝公園」など、港区の“マスト”な紅葉スポットはこちらへ
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まずはマストスポットからスタート!

スタート地点は「神宮外苑いちょう並木」。“穴場的”な紅葉巡りですが、やはり港区の紅葉を見に来たら、ここだけははずせません。最寄駅の東京メトロ外苑前駅もしくは青山一丁目駅から青山通りを少し歩くと、一直線の両脇に黄色く染まったイチョウの並木道が。

計146本のイチョウが立ち並ぶ約300メートルの並木道の先には「聖徳記念絵画館」があり、クラシック建築と紅葉のコラボレーションが、この時期だけの絶景を生み出します。紅葉シーズンは常に観光客でいっぱい。最盛期となる11月中旬から12月初旬の夜間にはライトアップも行われます(令和4年は11月26日から12月4日の16時30分から19時30分ごろまで)。

近くには、皇室ゆかりのスポットで、結婚式場としても有名な「明治記念館」もあり、こちらで庭園ランチもおすすめですよ。
《明治記念館の情報はこちらにも!》
【動画記事】明治神宮外苑いちょう並木の紅葉観光と一緒に訪れたい! 元赤坂「明治記念館」で庭園ランチを体験
https://visit-minato-city.tokyo/ja-jp/articles/436

江戸の名園の名残りを伝える「檜町公園」

さて必見の紅葉スポットを満喫したら、ぜひ一緒に訪れてほしい“穴場的”スポットを巡っていきましょう。まずは六本木の穴場へ。

このエリアの“穴場的”スポットが「檜町公園」です。所在地は赤坂ですが、東京ミッドタウンの東側に隣接する檜町公園。江戸時代には長州藩・毛利家の下屋敷が置かれていた場所に造られた公園で、「檜町」の地名は、檜の囲む屋敷が「檜屋敷」と呼ばれていたことにちなんでいます。

回遊式庭園を擁する約14ヘクタールの公園は、かつて「清水亭」と呼ばれた名園の頃からの日本的な美しさを今に伝え、一方でユニークなデザインの遊具が楽しめる芝生広場として、常に子どもたちの笑い声が聞こえる憩いの場となっています。

四季の自然が楽しめる園内は、紅葉の名所として知る人ぞ知る人気。園内の各所には赤く染まるモミジが植えられ、紅葉が池に映り込む景色は特に見どころです。

例年11月中旬は、六本木各地でイルミネーションが始まる時期。昼間は紅葉を楽しんで、夕方以降はイルミ観光へ…という1日コースもおすすめです。

「赤坂氷川神社」で紅葉巡りと縁結び祈願

続いて紹介する“穴場的”紅葉スポットは、赤坂にある「赤坂氷川神社」です。赤坂氷川神社へは檜町公園から歩いて5分ほど。

平安時代の天暦5年(951)に創祀され、8代将軍・徳川吉宗の命を受けて江戸中期の享保14年(1729)に現在の地へ遷座された古社は、都内の神社の中でも格式の高い東京十社に名を連ねています。氷川坂沿いの一の鳥居のそばにはモミジが立ち、この時期に訪れる参詣者の表情をほころばせてくれます。

さらに石段を登った境内でも紅葉の景色が楽しめます。特に、中央に立つ大イチョウは港区の天然記念物に登録されている樹齢400年以上の名木。なんと幹の周長が約7.5メートルという大木です。

素盞嗚尊と奇稲田姫命という夫婦の神様を祀る神社は縁結びの神様としても有名。紅葉を楽しみつつ、恋愛成就をお願いするのもいいでしょう。

「善福寺」で東京最大の大イチョウに感動

お次は麻布十番エリアへ。童謡「赤い靴をはいた女の子」のモデルになった「きみちゃん」像が立つパティオ十番を中心に、麻布十番を彩る木々たちもこの時期は秋色に。その中で今回訪れるのは「善福寺」です。

天長元年(824)開山の善福寺は、東京では浅草寺に次ぐ歴史がある寺院。さらに幕末には最初のアメリカ公使館が置かれた、教科書にも登場するスポットです。境内には、初代駐日アメリカ公使タウンゼント・ハリスを描いた記念碑が立てられています。

こちらで紹介したいのが、国の天然記念物に登録されている大イチョウです。先ほど紹介した赤坂氷川神社の大イチョウもすごかったですが、こちらはそれ以上の歴史を誇る樹齢750年以上の古木。浄土真宗の開祖・親鸞上人の伝説にまつわる木で、鎌倉時代にこの地を訪れた上人が立てたイチョウの杖が、ここまで大きく育ったものと伝わっています。

枝が下に伸びていることから「逆さイチョウ」とも呼ばれる巨木は、幹の周長が10.4メートルという、東京にあるイチョウの中で最大の大きさ。戦時中に一時は枯死の危機に遭いましたが、戦後、市民の努力により復活したという奇跡的な存在でもあります。目の当たりにすると、迫ってきそうなその大きさに圧倒されることでしょう。
最後に紹介するのは、JR浜松町駅または都営地下鉄・大門駅からすぐのところにある「旧芝離宮恩賜庭園」です。

江戸初期までは海だった一帯が埋め立てられ、この地に江戸幕府老中の大久保忠朝が庭園を築いたのが貞亭年代(1680年代半ば)のこと。その後、紀州徳川家や有栖川宮家の所有となり、明治以降は宮内省、さらに現在の東京都へ管理が移り変わって、大正末期から一般公開されています。

大名庭園の代表的なスタイル「回遊式泉水庭園」で築かれた庭園は、四季を通じて花の名所として有名ですが、紅葉シーズンも見どころの多いスポットです。この時期は、サクラ、モミジ、ニシキギ、ハゼノキが葉を赤く染めます。

池の周りをぐるりと歩きながら、江戸の大名になった気分で紅葉を愛でてはいかがでしょう。
以上、港区にある“穴場的”な紅葉スポットを巡ってきました。なお、現在、港区観光協会では「第20回港区観光フォトコンテスト2022」の作品応募を受付中。今回紹介したスポットはもちろん、これ以外にも港区内で素敵な紅葉を見つけたら、ぜひ写真に撮ってコンテストに応募してみてください!

《「第20回港区観光フォトコンテスト2022」作品応募受付開始のお知らせ》
https://visit-minato-city.tokyo/ja-jp/news/492

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