動物と触れ合い学ぶ!「アニミルお台場店」で過ごす豊かなひと時

お台場のショッピングモール・デックス東京ビーチ内の「動物たちが暮らす森 Animeal(アニミル)お台場店」は、日本最大級の都市型ふれあい動物園として、2022年10月にグランドオープンしました。大阪の心斎橋店に次いで2店舗目となるアニミルお台場店では、犬や猫はもちろん、カピパラやフクロウ、コアリクイなど、19種60頭羽(2024年9月時点)の動物たちが出迎えてくれます。日本初となる昼夜交代制の導入や、動物福祉を主軸とした飼育環境の整備など、“動物ファースト”を掲げるアニミルお台場店を訪れ、動物たちとたっぷり触れ合ってきました。

元気な犬や猫たちと遊べるパークエリアへ!

アニミルお台場店は、犬や猫のいる「パークエリア」と、その他の動物たちがいる「アドベンチャーエリア」「テラスエリア」に分かれており、受付からは「パークエリア」をガラス越しに見ることができます。利用時間は45分(大人税込1,980円ほか)と90分(大人税込2,530円ほか)で、別途1ドリンクの注文が必要。どちらのコースも「アドベンチャーエリア」で使える「動物のおやつ体験ガチャ」が2回分ついてきます。

さっそく「パークエリア」に入ると、犬や猫たちが集まってきました。とにかくみんな元気で、表情もいきいきとしているのが印象的。アニミルの運営会社である株式会社FULFILL FORの代表取締役を務める吉本喬さんは「犬や猫たちに負担のかからないよう、ローテーションで交代して、疲れてしまう前にしっかりと休憩を取るようにしています」と教えてくれました。

1日の来場者数は時期や曜日によるものの、だいたい200人ほど。外国人観光客は全体の2割ほどで、ファミリー層やカップルなどが多いのだそう。犬や猫にはそれぞれファンがついていて、お目当ての子に会うため、1週間に4回も来園したお客さんがいるのだとか。特に人気が高いのは、もともと保護犬だったハスキー犬のレイン。そのシュッとしたかっこよさに誰もがメロメロになってしまいます!

青い首輪をしている猫のドロシーは、人の上に乗るのが大好き。なんと取材スタッフの上に! とにかく人懐っこい子ばかりです。

バーニーズマウンテンドッグのスヴェンは、その大きさからは想像できないほど甘えん坊だそうです。

「パークエリア」では100円でおやつを購入し、犬や猫たちにあげることもできちゃいます。マンチカンのムタにおやつが乗ったスプーンを差し出すと、さっそくペロペロと食べてくれました。「人間が一方的に楽しいだけではなく、動物たちも喜ぶWin-Winの関係性を目指すというのが、アニミルを立ち上げた動機の一つです」(吉本さん)

施設内には常に複数のスタッフさんがいて、わからないことや聞きたいことがあれば、優しく教えてくれます。動物たちに触れ合いながら、動物について学べるのがアニミルの大きな特徴です。「動物の福祉や生活の質の向上、環境問題といったメッセージを来場された皆様に伝えていくのが我々のミッションだと考えています。そのために、スタッフ一同は動物についてたくさん勉強しているので、どんな質問も大歓迎です。ぜひ難しい質問をして困らせてください(笑)」(吉本さん)

イグアナやカピパラが登場するピクニックタイム

続いて、「アドベンチャーエリア」へ移動しました。ここでは、犬や猫以外の動物たちと触れ合うことができます。「アドベンチャーエリア」は2024年4月に自然の中をイメージした“アニミルの森”にリニューアル。「樹上生活をする動物のためのロープやアスレチック、水辺で暮らす動物のための池などの設置は、動物たち本来の能力を引き出す“環境エンリッチメント”という考え方に基づくものです」(吉本さん)

「アドベンチャーエリア」に入ると、まずは世界最小のアヒル・コールダックがお出迎え。「アドベンチャーエリア」では、15時前後を境にして、動物たちが入れ替わります。開園から15時までの「ピクニックタイム」は、コールダック、カピパラ、ウサギ、モルモット、インコ、イグアナ、ミーアキャット、リクガメなどが登場。15時半から閉園までの「キャンプタイム」には、コアリクイ、フクロウ・ミミズク、ハリネズミ、ヘビ、フェレット、キンカジューなどが登場します。この動物たちの昼夜交代制は、アニミルが日本で初めて導入。動物が野生下で活動する時間に合わせた行動展示の様式で、動物本来のパフォーマンスを感じることができます。

熱帯雨林に生息するイグアナも床を悠然と歩いていました。柵やゲージで区切らず、異なる種類の動物を一緒に飼育する異種混合飼育もアニミルの特徴。「できるだけ自由に、のびのびと暮らしてもらうと同時に、良い生活の刺激を与えることが目的です。ただ、動物には縄張り意識もあるので、簡単ではありません。細心の注意を払いながら、動物園と変わらない高い技術で、この異種混合飼育を実現しています」(吉本さん)

木々の上にはインコたちがいました。インコは人間の3歳児くらいの知能があり、しゃべることもあるので、声をかけてみましょう。

二本足で立つ姿がとってもキュートなミーアキャット。このポーズは天敵を見つけるためのものなのだとか。

「アドベンチャーエリア」と隣接する「テラスエリア」を行き来するのは、ケヅメリクガメ。甲長80センチ、体重50キロと、その大きさに驚いてしまいます。

世界最大のネズミの仲間であるカピパラは、「アドベンチャーエリア」のアイドル。のんびりしているように見えますが、実は時速60キロで走ることもできるんです。スタッフさんから、動物についてのそんな豆知識を聞けるのも面白い!

「アドベンチャーエリア」は昼夜交代制なので、やはり動物たちが入れ替わる15時前後のタイミングは多少混み合うことも。もし見たい動物が決まっているのであれば、15時前後を避け、その動物が登場する時間帯に絞って来園するのがおすすめです。

フクロウやコアリクイが登場するキャンプタイム

15時になり、「ピクニックタイム」の動物たちが帰っていきました。そして、15時半からは「キャンプタイム」の動物たちの登場です。登場の際にはちょっとしたショーがあるので、お客さんたちも集まってきました。まずは、ミミズクやフクロウたちが飛んできます。

吉本さんの手に乗っているユーラシアワシミミズクは、ミミズクの中では世界最大の大きさ。柔らかい羽に触れることもできますが、触るときは手の甲で優しく触りましょう。手の平で触ると、コーティングの役割をしている羽の油が熱で溶けてしまうそうです。

スタッフさんの胸に抱かれながら登場したのは、最近入ったばかりのキンカジュー。猿のように見えますが、実はアライグマの仲間です。

キンカジューにもおやつをあげることができます。長い手足や尻尾を使って木登りをしながら、器用におかしを食べるキンカジューは、いつまでも見ていたくなる愛らしさです。

キンカジューと同じく木の上で生活しているミナミコアリクイは、30~40センチの長い舌を持っています。

カラフトフクロウは、パラボラアンテナのような顔で獲物の音を捉えます。ちなみに、“飾り羽”があるのがミミズクで、ないのがフクロウだそうです。

ふわふわとした毛並みのフェレットはお客さんと遊ぶことが大好き。“じゃれ噛み”をしてくることもあるので、噛まれたくなければ、袖のある服装で触れ合うのがいいかもしれません。

「テラスエリア」では、ポールパイソンの触れ合い体験も実施。スタッフさんが一緒に写真を撮ってくれます。

アニミルではドリンクにも力を入れており、飲食専門のスタッフさんが作る本格的な自家製レモネード(税込550円)は絶品の一言。その他のソフトドリンクやアルコールメニューなどもあるので、好きなドリンクを飲みながら、お台場が一望できるテラスで一息つきましょう。

様々な動物に触れ合えるアニミルお台場店は、動物に興味を持つきっかけの一つになりそうです。年齢制限を設けておらず、20歳以上の大人同伴であれば、赤ちゃんでも入場することができるのだとか。吉本さんは「スタッフがしっかりとサポートしますので、そこはご安心ください。子どもも大人も動物との正しい接し方を学んでいただくと共に、それぞれの動物の特徴や個性に注目していただけると、より深い楽しみがあると思います」と語ります。

また、放し飼いで動物との距離が近いからこそ、動物たちに気を配りながらコミュニケーションを取りましょう。「アニミルでは動物を最優先する“動物ファースト”という考えでやっておりますので、動物を守るためにも、そしてお客様のためにも、ルールを守って楽しんでいただければと思います」と吉本さん。9月20日からはじまる動物愛護週間に合わせたイベントも企画中だそうなので、ぜひ公式サイトをチェックして、アニミルお台場店へ遊びに行ってみてはいかがでしょうか。
《動物たちが暮らす森 Animeal(アニミル)お台場店》
所在地:東京都港区台場1-6-1デックス東京ビーチシーサイドモール5F
営業時間:平日12:00~19:00 休日11:00~19:00 
最終受付:18:15
定休日:毎週木曜日
※その他のシステムや料金など、詳しくは下記の公式サイトをご確認ください。
https://animeal.jp/odaiba/

関連記事

「第21回港区観光フォトコンテスト2023」作品応募受付開始のお知らせ

2023年9月28日

港区の名所・旧跡、四季の風物詩から隠れたスポットまで、写真を通じて港区の魅力を再発見することを目的に毎年開催している港区観光フォトコンテスト。2023年11月1日より、一般部門と甲子園部門(※中高生対象)の2部門にて「第21回港区観光フォトコンテスト2023」の作品応募受付を開始します。今年度は新たに特別エリア賞とテーマ賞を新設!入賞者には豪華賞品をプレゼント。たくさんのご応募お待ちしています!【応募受付期間】2023年11月1日(水)~2024年1月10日(水)【募集要項・応募方法等の詳細はこちら】◎一般部門https://minato-kanko.mitte-x.ists...

港区の水辺を知る!午前8時のモーニングクルーズで朝活体験

2024年10月2日

港区では、芝浦運河や東京湾などの多彩な水辺の観光資源を活かすために、様々な取り組みを行っています。2024年9月13日と25日には取り組みの一つとして、朝8時に芝浦運河などを巡るモーニングクルーズが開催されました。そこで今回は、港区観光協会水辺部会の部会長でもある株式会社ジール・代表取締役の平野拓身さんに、クルーズや水辺の魅力、環境の移り変わりなどをインタビュー。晴天に恵まれた第1回モーニングクルーズの模様もお届けします! クルーズ企画の目的と水辺部会の活動内容 ――はじめに、港区として初の試みとなるモーニングクルーズの目的をお聞かせいただけないでしょうか。「港区の水辺を盛り上げ、賑わいを...

茶道や手巻き寿司を体験。八芳園で“日本文化”に触れるひととき

2024年1月25日

約1万坪の広大な日本庭園を有する八芳園は、2023年に創業80周年を迎えました。江戸時代から続く日本庭園は、誰でも入場無料で散策でき、四季折々の景色を楽しむことができます。そんな日本の美と伝統を伝えてきた八芳園に、「日本文化体験」という新しいプランが誕生しました。いくつかあるコンテンツの中から、今回は海外の方にも人気だという「茶道体験」と「手巻き寿司体験」を紹介します。 庭園の中で“茶の湯”の世界に浸る 港区白金台にある結婚式場やレストランなどを手掛ける八芳園は、地下鉄の白金台駅から徒歩1分ほど。目黒駅や品川駅などの主要な駅からはタクシーで5分ほどです。まずは正門をくぐって、本館に向かいましょ...

伊豆・小笠原諸島の玄関口「竹芝客船ターミナル」でシーサイドビューを満喫!

2023年9月25日

竹芝ふ頭は、東京都に属する伊豆・小笠原諸島の玄関口。1991年からはじまった竹芝ふ頭の再開発事業に伴い、オフィスビルやホテル、レストランや海上公園などが、竹芝客船ターミナルとして一体的に整備されました。この竹芝客船ターミナルは、船の発着口としてはもちろん、目の前の海を臨みながら散策や食事などができるエリアとして、多くの人に親しまれています。今回は、そんな竹芝客船ターミナルの思わず写真を撮りたくなるスポットを紹介します。 中央広場から待合所まで、見どころが盛りだくさん 1995年の東京臨海新交通臨海線・ゆりかもめの開業と共に、全ゾーンが完成した竹芝客船ターミナルは、ゆりかもめの竹芝駅に隣接。中央...