うららかな春を都心で満喫! 東京・港区の春のおすすめおでかけスポット特集

ポカポカと暖かくなり、お出かけ日和の日が増えてきたこの季節。今月の特集は、うららかな春を都心で満喫できる東京・港区の「春のおすすめおでかけ情報」をお届けします。桜に始まり、ツツジ、ハナミズキなど様々な花が見頃を迎えます。お散歩ついでにカフェやレストランで、この時期だけ出逢えるグルメを探してみるのもいいでしょう。憧れのウェディングスポットとして有名な場所や都心にいながら異国情緒に浸れるエリアなど、港区の名所へ春を探しに出かけてみませんか。(※新型コロナウイルスの影響により、紹介しているイベント等は中止・延期の可能性があります。詳しい情報は各施設にお問い合わせ下さい)

明治記念館 皇室ゆかりの気品に満ちた建築と新緑あふれる庭園の競演

今年、鎮座100年の明治神宮。その外苑の一角ある歴史的建造物が明治記念館本館です。その成り立ちは現在の迎賓館がある場所に明治14年(1881)に建築された「赤坂仮皇居御会食所」に遡ります。その後、明治41年(1908)に、現在の大井町にあった初代総理大臣・伊藤博文の邸宅に移築され「恩賜館」と改称。さらに大正7年(1918)年に現在の場所に移築されて「明治記念館」になりました。

赤坂仮皇居御会食所だった頃には大日本帝国憲法草案審議の御前会議がここで開かれ、三大節賜宴や外国皇族を招いた晩餐会の会場にもなりました。現在の明治記念館本館にある「金鶏」はその高貴な歴史を物語る場であり、今は宴会場のほか、ラウンジとしても使用されています。

明治記念館本館は、外部の荘厳な趣に対して内部は華やかさに満ち、壁一面に描かれた金鶏やマントルピース、シャンデリアなどのインテリアに近代日本における贅の粋の結集を感じることができます。なお、今年3月にはそうした歴史的、建築的価値が認められ、東京都指定有形文化財に指定されました。

これまで21万組以上の挙式を行うなど憧れの結婚式場として大変有名な同館ですが、館内には4つのレストランがあり、通常のお出かけでもお気軽に食事が楽しめます。(※花がすみのみ完全予約制)約1000坪におよぶ庭園も自慢のひとつで、約50種2000本の木々が四季折々の景色を作り出します。「ラウンジのテラス席では専任の庭師が毎日手入れしている庭園を望みながらゆったりした時間をお過ごしいただけます。(貸切の場合、ロビーでの営業になります)3月中旬から4月上旬にはしだれ桜もご覧いただけるのでぜひお越しください」と担当者。

3月から4月の2ヶ月間は各レストランで春の季節限定メニューを提供しているので、春の味覚と美しい庭園を楽しみに出かけてみてはいかがでしょう。

さらに、周囲に広がる明治神宮外苑も「都心のオアシス」として言わずと知れた緑豊かなエリア。いつの時季もフォトジェニックないちょう並木など青々とした木々が萌ゆる苑内をお散歩しながら、明治記念館でランチという1日コースもおすすめですよ。

イタリア街 プリマヴェーラ(春)に染まる“港区のイタリア”を散策しよう!

「イタリア街」として開発されている汐留シオサイト5区。西洋を思わせるカラフルな見た目のビル群や石畳の歩道がイタリアの歴史ある旧市街の趣を感じさせます。さらに春は、整然と並び立つクスノキの街路樹が新葉を芽吹かせる時期。プランターの花々と相まって独特の情景が生み出されます。

イタリアと言えば「ローマの休日」に代表されるような女子にとって永遠の憧れの国。そんなイタリアの雰囲気を東京、そして港区にいながら味わえるイタリア街。普段見慣れたあのコンビニやチェーン店もイタリア風の街に馴染んでいます。

「街の中心にある広場で簡単な運動をしたり、ベンチでランチや読書を楽しんだり、都会の喧騒から少し離れて春の風を感じられるスポットです」と担当者の方もリコメンド。ドラマやCMのロケ地にもよく使われていて、絵になるフォトスポットがいっぱいあります。

なお、5月27日から31日までは国内最大級のナポリピッツァイベント「汐留イタリア街ナポリピッツァサミット2020」を開催。薪で焚く本場のピッツァ窯で焼いたマルゲリータやクアトロフォルマッジなどの実演販売があるほか、その他のイタリア料理が楽しめる特設ブースやマルシェが登場したり、イベントを盛り上げる各種コンテンツの上演があったりと、いつも以上にイタリア街が「Italy」に染まる5日間です(新型コロナウイルスの影響により、「汐留イタリア街ナポリピッツァサミット2020」は2020年秋開催予定に延期になりました)。汐留駅すぐそばの“小さなヨーロッパ”で、ローマの街に迷い込んだような異国情緒を感じてみては。

有栖川宮記念公園 都会では珍しい樹木もいっぱい! 変化に富んだ地形を生かした都市公園

広尾駅近く、麻布台地の約6.7haの土地に広がる有栖川宮記念公園。江戸時代、この地には盛岡藩の下屋敷がありました。その後、明治29年(1896)に有栖川宮家の御用地になった場所の跡地が市民に開放され、昭和9年(1934)に記念公園になりました。現在は港区が管理し、公園の中心には明治政府の樹立などに大きく貢献した有栖川宮熾仁親王の像が立っています。

台地の地形を生かした、変化に富んだ景色が有栖川宮記念公園の魅力です。木々が映し出される池の景色も美景。春はソメイヨシノ、ヤマザクラなど、約11種類の桜が花を咲かせます。

「園内全体どこでもすてきな写真が撮れますが、特にきれいな写真が撮れるのは池周辺のしだれ桜の開花時期です。桜以外にもスミレやヤマブキなど都会では珍しい木々の自然豊かな景色が楽しめるので、公園全体をお散歩してみてください」と担当者もおすすめ。

子供がうれしいイベントも盛ん。この春も4月1日から12日まで行われる「さくらスタンプラリー」、4月20日から5月10日まで行われる「母の日の似顔絵」、5月27日に開催される「春の大使館めぐり〜オリンピック発祥の地“ギリシャ”をもっと知ろう~」など多彩な催しが行われます。

また、自然豊かな園内には、東京都の公立図書館の中で最大の蔵書数を誇る東京都立中央図書館もあります。江戸・東京の歴史に関する資料を多く所蔵しているだけでなく、歴史ジャンルを中心に時期ごとの企画展示も行われているので併せて訪れてみてください。館内のカフェテリアから望む都心の眺めも心癒される風景ですよ。

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