竹芝エリア特集 最新スポット続々誕生で生まれ変わる、新しい「竹芝」の魅力
新橋駅からゆりかもめで2駅、または大門駅から徒歩5分の「竹芝エリア」は、現在街ぐるみで再開発が進み、東京・港区の中で最も変化が進むエリアといっても過言ではありません。伊豆諸島・小笠原諸島への船が出港する竹芝客船ターミナルを擁し、古くから東京港のゲートウェイのひとつとして機能してきたエリアには、もとよりラグジュアリーホテルやイベントホール、劇団四季の劇場など大型施設が集結。さらに昨年の6月には「ウォーターズ竹芝」、続いて9月には「東京ポートシティ竹芝」が相次いでオープンし、街の景観は様変わりしました。今月の特集では、そんな新しい竹芝の魅力を紹介します。
「東京ポートシティ竹芝」 近未来的なロボットたちも活躍する最先端複合施設
昨年9月に開業したばかりの東京ポートシティ竹芝は、40階建てのオフィスタワーと18階建てのレジデンスタワーの2棟から成る新しい国際ビジネス拠点として生まれた複合施設です。空中の歩行者デッキ「ポートデッキ」を通じて竹芝埠頭にも直結しているオフィスタワーの低層階は「竹芝グルメリウム」という飲食店街によって構成され、約20件のカフェやレストランが集まる商業エリアとなっており、観光目的の方でも利用可能です。
館内にイベントスペースの「ポートホール」、展示室と会議室を有する「東京都産業貿易センター 浜松町館」、会員制シェアオフィス「ビジネスエアポート竹芝」などを擁し、「世界一ビジネスをしやすい街」を標榜して開発された施設は、暮らしとビジネスの最先端を感じさせるスマートな機能であふれています。
そのポイントのひとつが館内で活躍するロボットたちの存在です。例えば、1階の「ローソン東京ポートシティ竹芝店」は、遠隔操作ロボットが商品陳列を担当している、人とロボットによるハイブリット店舗。店内のデザインも従来のローソンと違う近未来的なイメージで統一されています。
また、自立移動型警備ロボットの「SQ-2」が館内を巡回。コロコロと館内を歩く姿は、警備役でありながら愛らしさも覚えます。エレベーターを使って移動できるというからスゴイ!
そして暖かくなるこれからの時期におすすめなのは、2階から6階まで続く約6600㎡のスキップテラスです。ここでは「竹芝新八景」というコンセプトのもと、「空・蜂・水田・香・菜園・水・島・雨」という八つの景 を意識した設計で、自然を感じる景観が作られています。
リゾート感もあるテラスからは、竹芝埠頭越しに多数の船が停泊する東京湾、無数の車が行き交う浜崎橋ジャンクションなどが展望できます。館内も屋外も探検するように歩いていると、お気に入りの場所がきっと見つかる。そんなスポットです。
ウォーターズ竹芝 最新ショップに水辺の広場、そして劇団四季の新拠点も
去年10月にまちびらきした「ウォーターズ竹芝」は、商業施設の「アトレ竹芝」、265室を擁するラグジュアリーホテルの「メズム東京 オートグラフ コレクション」、劇団四季の3つの劇場「JR東日本四季劇場[春][秋]」と「自由劇場」、そして東京湾に面した広場(プラザ)をを中心に構成される大型複合施設です。
浜離宮恩賜庭園と近接する竹芝エリアの北側一帯に開発された施設は「次の豊かさを生み出すまち」がコンセプト。周辺環境の水辺や緑を生かし、文化・芸術を核とした複合型のまちづくりが行われています。
施設はタワー棟とシアター棟に分かれており、タワー棟の1階から4階、シアター棟の1階から3階までがアトレ竹芝の商業ゾーンになっています。石窯で焼く窯料理とともに海外のクラフト・ハードサイダーが飲める「ブラウアターフェル」や店内で肉を挽くフレッシュなグルメバーガーで話題の「the 3rd Burger」など9つのレストラン&カフェに加え、パリ発のオーガニックスーパーマーケット「ビオセボン」など9つのショップが営業中。さらにラグジュアリーオーシャンビューラウンジの「BANK30」など6つのエンターテイメント施設があります。
シアター棟には、1998年から2017年までこの地で長きに渡って親しまれてきた劇団四季の専用劇場が「JR東日本四季劇場[春][秋]」としてオープン。定員約1500席の[春]は数々の最長ロングラン記録を塗り替えた『ライオンキング』の専用劇場だった前身の流れを汲む大劇場で今年4月現在は『オペラ座の怪人』を上演中。一方で定員約1200席の[春]では、今年6月から大ヒット映画をミュージカルにした『アナと雪の女王』の上演が決まっており、開演前から話題を呼んでいます。
水辺に面して開かれるように造られたプラザ(広場)とテラスもこの施設の大きな特徴です。TOKYO CRUISE(ヒミコ)やアーバンライン、東京水辺ラインなど隅田川を周回する定期航路の船着場と隣接した芝生の広場は、リラックスして憩う人々と旅行者が行き交う空間に。階段と一体になったウッドテラスでも人々が語らう姿が見られます。
また、広場に近接する竹芝干潟は、かつて東京湾に多く生息した生き物が再び生きられるように、連続した環境保全・再生に向けた活動の場として運用されています。緑と水に囲まれた都市と自然が融合する空間へ、ぜひ癒されに出かけてみては。
Hi-NODE TOKYO HiNODE PiER 海と緑と人をシームレスにつなぐ日の出埠頭の新たな交流ポイント
竹芝埠頭と連絡橋で繋がる日の出埠頭の「Hi-NODE TOKYO HiNODE PiER(ハイノード トーキョー ヒノデピア)」は、日の出埠頭3つ目の桟橋の新設に伴い、2019年にオープンしました。クルーズ船などの船客待合所とオーシャンビューのレストラン、芝生広場が一体になった施設は、このエリアの新しい交流の場として注目されています。
一流クリエイターが集結し、舟運だけでなく人々の交流の場としての価値も融合した新施設。三角屋根が特徴的な建物のウッドデッキからは、レインボーブリッジやお台場の街並みなど東京湾周辺の景色が一望できます。海辺に面したアーバンなロケーションは映画やドラマの舞台にいるようなロマンチックな雰囲気です。
芝生広場には森林や動物、浜辺など自然環境の音が流れ、都会の中に落ち着く空間を作り出しています。ファミリーなどでゆっくり過ごせる場所であることはもちろん、パラソルやステージ風のデッキもあって定期的に各種イベントも開催されています。
2階建ての館内には、それぞれの階に眺めのいいレストランが入居しています。1階の「BESIDE SEASIDE(ビサイドシーサイド)」は、イタリアンやスパニッシュをベースに多彩な欧風料理が楽しめるレストラン&カフェ。テラス席ではバーベキューを楽しむこともできます。一方で、2階の「BERTH ONE(バースワン)」は、素材にこだわったマルチキュイジーヌレストラン。こちらもテラス席を設けていて、大人好みの食の時間が楽しめます。
夜はライトアップされて日中とはまた変わった雰囲気に。竹芝埠頭から眺める全景もなかなかムーディーで、日の出埠頭の夜に新しい色を加えています。