恐竜がフジテレビをジャック!『オダイバ恐竜博覧会2024』に圧倒された!

港区台場のフジテレビでは、2024年5月6日まで『オダイバ恐竜博覧会2024 -福井から“ヤツラ”が新幹線でやってくる!-』が開催されています。福井といえば、北陸新幹線の金沢―敦賀間の開業によって、首都圏からのアクセスが向上するなど、注目を集めているスポットの一つ。さらに、福井はこれまで数々の化石が発見されている日本屈指の“恐竜王国”でもあります。今回は、世界三大恐竜博物館の一つといわれている、「福井県立恐竜博物館」が全面協力している『オダイバ恐竜博覧会2024』に出かけてきました!

ティラノサウルスの咆哮にときめく!

連日観光客で賑わうお台場のフジテレビは、ゆりかもめ・台場駅から徒歩3分、りんかい線・東京テレポート駅から徒歩5分ほど。本社屋を含むフジテレビ全体が、博覧会の会場です。

会場は、第1会場から第3会場まであり、まずは本社屋の前に設営された第1会場から。中に入ると、エラスモサウルスの全身骨格がお出迎え。エラスモサウルスは首長竜で、厳密には恐竜ではありませんが、太古の海に思いを馳せることができます。

そして、次のブースには全身約12メートルのティラノサウルスのロボットがお目見え。恐竜界の“大スター”の登場に、興奮が抑えられません! 機械制御で吠えたり唸ったりするティラノサウルスは迫力満点。会場内には親子連れも多く、特に子供たちはテンションMAXでした。

ティラノサウルスは、獣脚亜目に属する肉食恐竜。同じ獣脚亜目のアクロカントサウルス・アトケンシスの骨格もカッコいい!

恐竜に関する福井発の最新情報が満載!

本社屋の中にある第2会場では、恐竜研究の最前線にフォーカス。展覧会の監修統括を務めた柴田正輝教授(福井県立恐竜博物館 主任研究員・福井県立大学 恐竜学研究所 教授)をはじめとした、6人の博士の研究成果や研究手法が紹介されています。

下記の写真は、フクイラプトル・キタダニエンシスで、右がフクイサウルス・テトリエンシスの全身骨格。“フクイ”の名を冠している通り、どちらも福井県で発見された新種の恐竜です。

2007年の発掘調査で発見されたフクイベナートル・パラドクサスのロボットと全身骨格も展示。どことなく愛嬌のある顔をしています。

福井県で発見され、2023年に新種として報告されたティラノミムス・フクイエンシスの化石(複製)も、東京では初展示です。

球体展望室で泳ぐスピノサウルスに言葉を失う!

第3会場は、フジテレビ本社屋の球体展望室。ここでは、博覧会の目玉の一つでもある全長約15メートルのスピノサウルスのロボットがドドーンと登場! 世界初公開となる実物大のスピノサウルスを前に、思わず息を飲んでしまいます。

スピノサウルスの生態は謎も多く、わかっていないこともありますが、ロボットは半水生だったという説をもとに、泳いでいるシーンを再現。躍動感たっぷりです!

博覧会では、スピノサウルスの実物化石(個人蔵)も特別に展示。かなりレアなのでしっかりと見ておきましょう。

ティラノサウルスやトリケラトプスの頭骨も。その造形に、ほれぼれします。

会場では福井の魅力もたっぷりとアピール!

会場の外には、北陸新幹線延伸開業を記念した鉄道模型のジオラマも! 北陸新幹線の延伸によって、福井―東京間は3時間弱で結ばれました。

ジオラマで福井の名所をチェック。遊びに行く際の参考になるかも?

ジオラマの東京エリアには、東京タワーが建っていました。実物と見比べることもできちゃいます。

W7系ミニ新幹線かがやきに乗れる体験コーナーは、子供たちに大人気。乗車券は400円です。

博覧会のオリジナルグッズも充実していました。「ティラノサウルス2wayリュック(レッド/イエロー)」(各¥4,180)は、ショルダーバッグとしても使えます。リュックを背負いながら、博覧会を巡るのもおすすめです。

全6種の「カプセルトイ ピンバッジ」(1回¥500)は、この博覧会でしか手に入らないレアアイテムです。ディテールも凝っていて、思わず集めたくなってしまうクオリティ。コンプリートを目指したい!

1階の広場では、福井の“ご当地グルメ”も堪能できます。たっぷりの大根おろしをのせて食べる「越前おろしそば」(¥900)は、さっぱりとしていて、ツルッといただけます。ご飯の上にソースがたっぷりとしみた薄いとんかつを乗せた「ソースかつ丼」(¥1,000)は、ジューシーでとっても美味!

博覧会の期間中は、様々なワークショップや、本物の恐竜の化石を発掘できる恐竜化石発掘体験なども実施。それぞれ開催日が異なり、予約が必要な催しもあるため、公式のホームページを確認しておきましょう。

『オダイバ恐竜博覧会2024』は、大迫力の全身骨格や実物大の恐竜ロボットなどを通して、恐竜の魅力を肌で感じることのできる博覧会でした。“映える写真”を撮るもよし、最新の研究結果を学ぶもよしと、子供はもちろん大人も楽しめます。今年の春は、恐竜の世界にどっぷりと浸ってみてはいかがでしょうか。
《オダイバ恐竜博覧会2024 -福井から“ヤツラ”が新幹線でやってくる!-》
会場:フジテレビ本社屋(東京都港区台場2-4-8)
会期:2024年3月20日(水・祝)~5月6日(月・休)※会期中は無休
https://www.odaiba-dino2024.jp/
※チケット情報などは上記の公式サイトへ

関連記事

六本木に笑いの拠点が誕生!コント中心の劇場『YOSHIMOTO ROPPONGI THEATER』が新たな文化を紡ぐ

2025年10月29日

多様な文化が交差する六本木。2025年7月5日、この街に新たな笑いのランドマークが誕生しました。多くの名優たちが長きにわたり舞台に立った「俳優座劇場」の後を受けてオープンしたのが、吉本興業初となるコント中心の常設劇場「YOSHIMOTO ROPPONGI THEATER(よしもと六本木シアター)」です。オープンの5日から13日までの9日間は「こけら落としWEEK」と題し、キングオブコントの歴代王者やファイナリストらを筆頭に、一癖も二癖もあるコント師たちが熱い舞台を繰り広げました。この六本木の新しいカルチャースポットが目指す未来とは、どのようなものなのでしょうか。劇場を立ち上げた吉本興業の東日本...

職人の手仕事に感動!『伝統工芸 青山スクエア』で見つけた日本の美

2025年9月30日

地下鉄の青山一丁目駅4番北出口より徒歩3分。渋谷から赤坂へ伸びる青山通り沿いに、全国各地の伝統的工芸品が集まる特別な場所があります。港区赤坂8丁目の「伝統工芸 青山スクエア」は、伝統的工芸品を展示・販売するギャラリー&ショップで、入店はもちろん無料。店内に一歩足を踏み入れると、“日本の美”の詰まった空間が広がります。まるで職人たちの情熱と歴史が凝縮されたミュージアムのようなこの施設を、店長の朝川和彦さんに案内してもらいました。 現在243品目ある伝統的工芸品の定義とは? 「伝統工芸 青山スクエア」は、一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会が運営しており、全国の優れた伝統的工芸品の魅力を発信する...

バック・トゥ・ザ・昭和!『お台場レトロミュージアム』で懐かしの時代を体感!

2025年10月9日

近代的なアミューズメント施設が立ち並ぶお台場に、時を超えた新しい観光スポットが誕生しました。2025年4月25日に、デックス東京ビーチの4階にオープンした「お台場レトロミュージアム」は、“昭和レトロ”がテーマの博物館。まるで映画のセットのような昭和の町並みを自由に歩きながら、懐かしの小物や生活道具を「観て」「撮って」「遊ぶ」ことができちゃいます。昔を知る人には懐かしさを、若い世代には新鮮な驚きを与えてくれる「お台場レトロミュージアム」。そんな魅力あふれる体験型ミュージアムの全貌をたっぷりと紹介します。 あの頃の憧れがここに!レトロカー・家電・レコードの世界 新交通ゆりかもめ・お台場海浜公園駅よ...

「高畑勲展」が麻布台ヒルズギャラリーで開催!偉大なアニメーション監督の足跡を辿る

2025年8月19日

港区の新たな文化発信拠点である「麻布台ヒルズ ギャラリー」にて開催中の「高畑勲展 ―日本のアニメーションを作った男。」は、アニメーション監督として日本のアニメーション界に大きな足跡を残した高畑勲監督(1935年~2018年)の大規模な回顧展です。『火垂るの墓』や『平成狸合戦ぽんぽこ』、『かぐや姫の物語』などで知られる高畑監督の半世紀にわたる創作の軌跡を網羅しており、高畑作品をリアルタイムで観てきた世代はもちろん、アニメファンの若い世代や、子連れのファミリー層など、多くの人が楽しめる展示となっています。今回は、2025年6月27日(金)から9月15日(月・祝)まで開催されている本展をレポート。日...