お台場で未来体験!リニューアルした『Kawasaki Robostage』で最新ロボットと触れ合う

ショッピングやエンターテインメントが楽しめるお台場に、最新のロボットに接することのできるスポットがありました。2025年11月1日にリニューアルオープンした川崎重工業株式会社(以下、川崎重工)の「Kawasaki Robostage(カワサキロボステージ)」は、「人とロボットの共存・協調の実現」をコンセプトにした体験型施設。産業用ロボットを展示するショールームから、リニューアルを経て、「ロボットを学べる空間」へと生まれ変わりました。今回は、港区の学生観光大使(MINATO CITY NEXT AMBASSADOR)の岡部そらさんと共に、新しくなった「Kawasaki Robostage」の魅力をお伝えします。

街の変遷と共に生まれ変わった施設

トレードピアお台場はフジテレビ本社ビルの横

「Kawasaki Robostage」があるのは、オフィスビル・トレードピアお台場の1階です。りんかい線の東京テレポート駅と、ゆりかもめのお台場海浜公園駅から、徒歩5分ほど。ビルの正面に位置するガラス張りの施設は、開放的で未来的な雰囲気を漂わせていました。

入口で虫眼鏡型のレンズが手渡される

もともとこの施設がオープンしたのは2016年8月のこと。川崎重工のロボットビジネスセンター営業部門がこのビルに移転してきたことをきっかけに、空いていた1階スペースをショールームとして活用したのが始まりでした。当時は、顧客にロボットを見てもらい、その上の階にある事務所で商談を行うという、いわば「ビジネスの最前線」としての役割が強かったといいます。しかし、オープンから約10年。新型コロナウイルスの流行や、東京オリンピックに伴う周辺の再開発を経て、お台場という街の表情も大きく変わります。訪れる人々が求めるものも、単なる情報の受け取りから、「体験」や「学び」へとシフト。そこで今回のリニューアルでは、より多くの人に「ロボットの面白さと可能性を知ってほしい」という願いを込めて、展示内容を大幅に刷新しました。

受け身ではない積極的な楽しみ方のできる展示となっている

入口で手渡された虫眼鏡型のレンズは、展示を見て回る上でのキーアイテム。館内のあちこちには、真っ白なモニターが設置されていますが、このレンズを通せば、映像や解説が浮かび上がってきます。あえて、“レンズをかざす”という一手間を加えることによって、能動的に楽しんでもらうための工夫なのだとか。

施設内の白いモニターをチェックしよう!

岡部さんも「次はどこに何が隠れているんだろう」と、まるで宝探しを楽しむかのように目を輝かせながら、館内を巡っていました。情報を与えられるのではなく、自分の手で見つけ出すプロセスが、学びをより深いものにしてくれます。

イラストなどを交えながらロボットの基礎を分かりやすく解説

ロボットの基礎知識を学べるテキスト展示では、産業用ロボットの種類や形、複雑な構造などを分かりやすく解説。川崎重工と聞くと、バイクや航空機、鉄道車両を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、実は日本で初めて産業用ロボットの商業生産を開始したパイオニアでもあります。1969年、川崎重工は日本初の産業用ロボット「川崎ユニメート2000型」を世に送り出しました。それ以来、半世紀以上にわたって日本のものづくりを支え続けてきた技術とノウハウが、ここには凝縮されています。

デモンストレーションや遠隔操作で知るロボットの実力

プログラムされた動きを正確に繰り返す

展示の目玉の一つが、産業用ロボットによるデモンストレーションです。ここでは、アクリルスタンド(アクスタ)を製造する工場での工程が目の前で再現されています。

いつまでも見ていられるリズミカルな動作

加工されたアクスタをロボットが正確に掴み、丁寧にトレイに詰め、出荷可能な状態にするまでの一連の流れは、人間には真似のできない動作です。素早く、コンマ数ミリの狂いもない正確な動きを繰り返すロボットたちの姿に、感心してしまいました。

施設の中心に据えられたデモンストレーションと遠隔操作のロボット

あらかじめ入力されたプログラム通りに動くロボットですが、実はそれだけでは対応できない場面もたくさんあります。例えば、毎回形が違うモノを扱ったり、人間ならではの絶妙な感覚が必要で臨機応変な作業を行うのが、人が遠隔で操作するタイプのロボットです。

往年のバラエティ番組にあった「電流イライラ棒」のようなゲームに挑戦

「遠隔操作チャレンジ」のコーナーでは、川崎重工が開発した遠隔操作ロボットシステム「Successor(サクセサー)」の操作を体験することができます。

印象的なKawasakiのロゴ

操作にはテレビゲームなどでお馴染みのパッド型のコントローラーか、より専門的なスティックタイプの専用コントローラーのいずれかを選択。ロボットアームの先に付けられた金属の棒を、複雑に曲がった金属パイプの中に通していくゲームに挑戦することができます。

自身の手の動きがそのままアームに伝わる

5回パイプに触れてしまうとゲームオーバー。クリアするとタイムが表示されるため、ついつい熱くなってしまいます。VRゲームなどでスティックタイプのコントローラー操作に慣れている人の中には、驚くほどの高スコアを出す人もいるのだとか。岡部さんもスティックを握りしめて、チャレンジ! 真剣な表情で繊細にアームを操り、見事にゴールまで完走しました。

映像は英語に切り替えることも可能

続いてのエリアでは、未来のロボット像を学ぶことができます。「自律移動するロボット」「ロボットとAI」「モーターサイクルとロボット技術が融合したモビリティ」「ヒューマノイドロボットの開発」「ロボットが社会課題を解決」などのテーマについて、映像で紹介。ここでも虫眼鏡型のレンズが活躍します。レンズ越しにモニターを覗き込むと、未来のロボットがどのように社会に貢献しているのか、そのビジョンが鮮やかに描き出されました。

愛嬌たっぷりのソーシャルロボットが登場

AI機能を搭載しており、おしゃべりも上手

館内で自由に動き回る姿が目を引くのが、ソーシャルロボットのNyokkey(ニョッキー)くん。固定された産業用ロボットとは異なり、自律走行するサービスロボットです。人と一緒に働くことを前提としたデザインで、すでに医療・介護の現場での活用が始まっています。

今日の天気など、たわいのない質問にも答えてくれる

「こんにちは!」と声をかけると、可愛らしく反応してくれるNyokkeyくん。将来的には、施設内の物販ブースで店員として接客を担当する予定もあるそうです。近い未来、街中で当たり前のようにNyokkeyくんが働いている姿が見られるかもしれません。

日本語だけではなく、英語で書かれたアイデアも多数

施設の最後には、来館者が自分の手で「未来に必要なロボット」を描いて、壁に掲示するコーナーも。「一緒に遊んでくれるロボット」や「悩みを聞いてくれるロボット」など、壁一面に貼られた自由な発想のアイデアは、見ているだけでワクワクします。

「こんなロボットがあったらいいな」が未来の発明につながるのかもしれない

岡部さんも、自分なりに考えた「未来に必要なロボット」を書いて、しっかりと壁に残していきました。いつか本当に川崎重工の技術で思い描いたロボットが実現する日が来るかもしれません。

レアアイテムが並ぶ物販ブース

川崎重工の工場の売店か、ここでしか手に入らないアイテムばかり

物販ブースには“Kawasakiファン”にはたまらないアイテムが並びます。産業用ロボットの精巧なプラモデルをはじめ、普段使いできるフェイスタオルやマグカップ、さらにはNyokkeyくんのキーホルダーまで、こだわりが詰まったラインナップです。

アイテムの購入はキャッシュレスでの支払い

特に珍しいのが、川崎重工のロゴを象った「和三盆」。実は、川崎重工の社内から「新しいお土産のアイデア」を募って実現したものだとか。重厚な工業製品のイメージと、和菓子の繊細な甘さというギャップが面白く、お土産に喜ばれること間違いなしです。

スタンプや各種イベント情報のコーナーも設置

最新のロボット技術をたっぷりと体感した今回の取材。岡部さんも「ロボットの世界が身近に感じられるようになりました」と満足げな様子でした。現在、「Kawasaki Robostage」を訪れる来館者の約半数は、海外からの観光客だといいます。「日本のロボット技術」への関心は、いまや世界共通のもの。また、最近では学校行事や団体での来館の問い合わせも増えており、未来を担う子どもたちのための特別授業も実施しているそうです(要予約)。他にも川崎重工では、羽田イノベーションシティでの体験イベント「カワサキロボットエンジニアになろう!」など、ロボットをより身近に感じられる取り組みを積極的に開催。イベントや「Kawasaki Robostage」でロボットに触れた子どもたちが、いつかロボットを製造する技術者になるのかもしれません。「Kawasaki Robostage」は、夏休みなどの大型連休時期は混雑しますが、平日のオープン直後などは比較的ゆっくりと見て回れます。ロボットが大好きな人はもちろん、これまであまり触れる機会がなかった人も、「Kawasaki Robostage」を訪れて、人とロボットが作り出す未来をその目で確かめてみてはいかがでしょう。
《Kawasaki Robostage》
所在地:東京都港区台場2-3-1 トレードピアお台場1F
営業時間:平日13:00~18:00、土日祝10:00~18:00
休館日:毎週火曜日(祝日の場合は開館)、年末年始
入館料:無料
※その他、詳しくは下記の公式サイトをご確認ください。
https://kawasakirobotics.com/jp-sp/robostage/

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